内容説明
恋もあれば、非情の運命もある。つつましい暮らしもあれば、派手な遊蕩三昧もある。時代が変わっても、そこに息づく人々の心の機微は変わらない―。女流作家による傑作時代小説アンソロジー。
著者等紹介
結城信孝[ユウキノブタカ]
東京都生まれ。立教大学経済学部卒業。ベースボールマガジン社、内外タイムス社の記者を経て、90年以降フリー。各紙誌上にて評論活動を続ける
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
17
結城 信孝編。恋もあれば、非情の運命もある。つつましい暮らしもあれば、派手な遊蕩三昧もある。時代が変わっても、そこに息づく人々の心の機微は変わらない。女流作家による傑作時代小説アンソロジー。2003/03/22
kaoriction@感想は気まぐれに
11
皆川博子と北原亞以子に惹かれて手に取った。八人の女流作家による江戸物時代小説アンソロジー。宮部みゆきはずっと気にはなっていたのだけれど、私とは相性がよろしくないみたい。諸田玲子も。見延典子『竈さらえ』が印象的。秀逸。この一編だけでも読んだ甲斐はあったかな。収録作は、宮部みゆき『女の首』、宇江佐真理『あさきゆめみし』、諸田玲子『雲助の恋』、澤田ふじ子『縞揃女油地獄』、島村洋子『八百屋お七異聞』、、皆川博子『吉様いのち』、北原亞以子「憚りながら日本一』の八編。2013/05/13
Kira
7
八人の女流作家による時代小説アンソロジー。編者解説によれば、「本邦初の試みとなる女流時代小説傑作選」だそうである。アンソロジーを読む楽しみは、未読の作家に出会えることだと思う。 2017/11/16
花々
7
澤田ふじ子さんが好きなので買ってみました。澤田さんの文章はやはり好みでした。その他には、島村洋子さんの話も良かったです。宮部さんのは、ちょっと軽すぎて時代小説の感じがしなかった。全体的に、武士などは登場せず、町人の恋愛やら代々の稼業が題材の話が多かった。2013/11/27
paty
6
「きずな」を読んだ後に本作を知り図書館借り。女流作家による江戸時代のお話8編。宮部さん、宇佐江さん、諸田さん、北原さんは面白かった。起承転結がはっきりしてて、しっかり終結した感じ。残る4作は盛り上げておいてラストしゅるる~ん、って感じ。下手な描写でごめんなさい。2014/02/14