内容説明
ユマニスム的発展からバロック的完全へ、プトレマイオス的宇宙からコペルニクス的宇宙へ、ミケランジェロからレンブラントへ、秘教的起源から人間存在の形態的成熟へ、諸芸術のバロック詩学のクロノトープへ、豊穣なるバロックの精華。
目次
第1部 限りなき生の伸展
(十字路に立つ新プラトン主義―ミケランジェロの表現力と「未‐完成」;円環の破壊―ジョルダーノ・ブルーノと比類なき豊穣の詩学)
第2部 諸芸術の形成的統合(貝殻の挑戦と形成のクロノトポス;閾における芸術―境界の形式と否定のフィクション)
第3部 結論―完全化への発展(バロックの身振り―レンブラントの《ホメロスの胸像に見入るアリストテレス》;人間条件の完全化)