エリスのえくぼ―森鴎外への試み

エリスのえくぼ―森鴎外への試み

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784755103391
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

鴎外は明治17年から21年、陸軍軍医としてドイツに留学した。青春期の滞欧体験はその後の文学活動に多大な影響をあたえた。今日にも清新な香気を伝える留学三作「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」、また医学生時代を背景とした「雁」などの作品に鴎外文学の根源を探る。

目次

エリスのえくぼ―舞姫(1)
明治の才子佳人―舞姫(2)
「ロオレライ」の誘惑―うたかたの記
青春の「冢穴」―文づかひ
鴎外と「政法之理」
露伴と鴎外―露伴の「うたかたの記」評をめぐって
オフェリア幻想
ドイツ三部作と『即興詩人』
「窓の女」考―雁(1)
無縁坂の女―雁(2)
『礼儀小言』小考
『サフラン』その他
鴎外の墓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8

0
鷗外の作品を通じて、“儒教教育を受けた近代人”(まさに鷗外!)を考察する一冊。読了までに半年以上かけてしまった。正直に言って、鷗外作品をここまで深く考察して読んだことは無いし、自分には無理である。まあ高名な文学者と自分を比べる事がそもそも間違っているんだけど、あまりにも感受性の精度が違って、何回原典に戻ったことか。「露伴と鷗外」が面白かったけど、この辺に鷗外の史伝小説を好む自分と、近代を舞台とする作品を楽しめる人の違いがあるのだろう。2024/01/05

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