民主主義の逆説

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753102488
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0010

内容説明

民主主義の危機の時代における政治思想の根本問題。「合意形成」の政治から「抗争性」の政治へ。ロールズ、ハーバマス、ギデンズなどの「合意形成」の政治学を批判的に検討し、シュミットの政治論、ウィトゲンシュタインの哲学から「抗争性」の政治を提唱する。民主主義を鍛え直す画期的な政治思想。

目次

序章 民主主義の逆説
第1章 民主主義、権力、「政治的なもの」
第2章 カール・シュミットと自由民主主義の逆説
第3章 ウィトゲンシュタイン、政治理論、民主主義
第4章 闘技的民主主義モデルのために
第5章 対抗者なき政治?
結論 民主主義の倫理

著者等紹介

ムフ,シャンタル[ムフ,シャンタル][Moffe,Chantal]
ベルギー生まれ。現在、ウェストミンスター大学民主主義研究所教授(政治理論)。フランス、英国、アメリカ合衆国など各地で研究に携わる。エルネスト・ラクラウとの共著でポストマルクス主義政治理論を提起し、以後、ラディカル・デモクラシー論を展開している。近年は、非合理主義的アプローチによる政治理論、闘技的民主主義論にとりくみ、ヨーロッパの右翼ポピュリズム、多極的世界秩序にかんするプロジェクトにも関わっている

葛西弘隆[カサイヒロタカ]
1993年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、1999年東京外国語大学大学院地域文化研究科単位取得退学、博士(学術)。津田塾大学学芸部国際関係学科助教授(政治学、思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やまやま

5
ムフさん本は何冊か読んだが、この本が一番平易に思う。私は浅い理解であるが、自由主義と民主主義は原理が違うもので相容れず、それはシュミットの民主主義への疑念に通じると読んだ。政治的団体は「決定的」なのである。ただ、著者は敬意を払いつつも、政治は悲観でなく、常時の「異議申立機関」として民主主義を捉える。ロールズは社会は協同体を構成できると想定して、民主主義の正統性は担保できると解釈するが、それへの反例を決定不可能性問題に求める。この辺が「逆説」なのであろう。不偏不党論への批判、抗争性と闘技の違いが述べられる。2019/10/27

saiikitogohu

2
「構成的外部…真の外部であるためには、外部は内部と非共約的でなければならず、同時に、外部は内部の発生の条件でなければならない。…この場合、抗争性を弁証法的反転という単純な過程に還元することはできない。「彼ら」とは、具体的な「われわれ」の構成的外部ではなく、いかなる「われわれ」をも不可能にするような象徴なのである」21「極端な多元主義ーーあらゆる差異の価値の維持として理解されるーーは限界をもたないとされる…。そうした見方は、特定の差異がいかなる従属関係として構築されているのかということを理解する妨げと」続2020/02/13

砂糖 翠

1
再読。後半の倫理の別なやり方というものが気になるところ。ハーバーマス、ロールズの批判はしつつもムフが掲げる倫理とは2014/11/05

たわし

0
政治の持つ本質として、その対抗性に注目2014/09/10

羽生沢

0
第三の道と討議的民主主義に対する批判の書。前から思ってたけどこの人シュミット乗り越えられてない。やっぱりシュミットがナンバーワン!2014/03/10

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