出版社内容情報
美しい写真と共に水の様々な働きについて学ぶ知識絵本。肉眼では見えない一瞬をとらえた写真が、身近な水とH2Oを結びつけます。 小学校低学年~中学生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
102
水にまつわる様々な事象を写真で解説。この写真がまたいいんだ!!難しい水の姿をとても美しく捉えている。見てて心が透き通るよう。2013/09/14
アキ
97
ひとしずくの水の世界。表面張力により面積を小さくしようとして球になる。水分子同士がくっつきやすいので濡れた絵筆の毛はくっつきます。ガラスに付着力があるので毛細現象を起こします。石鹸を混ぜると表面張力が弱まってシャボン玉ができます。液体の水を動かすエネルギーは熱です。熱を奪うと固体になります。雲は水のしずくが集まったもので、そのしずくが約100万個集まるとひとつの雨粒が出来ます。雪の結晶は氷と氷の角度が6本の枝を作るので、同じ角度で出来ています。虹は空を満たしている水のしずくに太陽の光が当たって生まれます。2021/09/13
アナーキー靴下
80
図書館でぐるっと探してから目立つところに展示されていたことに気付いた。暑い夏に清涼感溢れる表紙だからか、はたまた夏休みの自由研究に役立つ科学絵本だから、だろうか。本書は変幻自在な水の姿、そして内部で何が起きているかを、美しい写真で伝えてくれる、優れた科学絵本である。その美しさは装飾された美ではなく、極限まで不純物を削ぎ落とした水そのものの美のようである点が素晴らしい。知識としては知っており、馴染み深い現象も多いのに、このように表現されてみると、私にはその意味が見えていなかったのではないかと思えてくる。2021/07/22
モリー
72
子供向け(中学生~?)の科学読み物です。数ある科学読み物の中で、とりわけ異彩を放つ本だと私は思います。もしも、“科学の知見”という眼鏡をかけて《水》が関係する自然現象を見たならば、その現象を、言葉でどのように説明できるでしょうか。この本は、写真という技術を巧みに利用し、私たちの身の回りで生じる水にかかわる現象を理解する手助けをしてくれます。教科書で水の性質を学び、テストで正解しても、その知見によって日常の自然現象を言葉で説明できなければ科学を学ぶ意味がないと私は思います。子供の頃にこの本に出会いたかった。2020/02/24
けんとまん1007
69
息をのむほど・・とは、こういう写真を見た時のことかと思う。水。命の水。母なる水。すべてを包み込む水。変幻自在。美しいというよりも、神々しさすら感じてしまう。2019/11/04