うそをつかない医療―患者と医療者をつなぐ仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750510033
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0036

内容説明

「うそをつかない」、「情報を開示する」、「ミスがあれば謝罪する」、この三原則を病院の「文化」として根づかせ、患者と医療者のパートナーシップをつくっていくことで、医療事故やトラブルによる被害者・医療者双方の苦しみを少しでも減らしていきたい―それが、子どもを医療事故で亡くした著者の願いである。

目次

第1章 被害者の気持ちを知る(息子を失ったとき;事故後の対応に傷つく)
第2章 被害者・医療者の心のケア(被害者の心は変わっていく;被害者を支えることとは;当事者同士のコミュニケーションが癒しに)
第3章 病院の文化をつくる(訴訟になるまえにできること;人材養成でなく、病院全体の「文化」をつくる;被害者を支え救済するために)
第4章 患者と医療者の「架け橋」に(セーフティー・マネージャーの仕事;基本は、向き合うこと)

著者等紹介

豊田郁子[トヨダイクコ]
1967年生まれ。2004年9月まで17年間病院事務職として勤務。03年3月、医療事故により長男(当時5歳)を亡くす。再発防止を願い、同年12月より医療事故に関する講演活動をはじめる。04年10月よりセーフティー・マネージャーとして新葛飾病院に入職し、医療安全対策室・患者支援室を開設。おもに患者支援室院内相談員の役割を担う。東京大学医療政策人材養成講座(患者支援者コース)一期生。07年11月、新葛飾病院の患者支援室が、医療の質・安全学会の第一回「新しい医療のかたち」賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひなた*ぼっこ

13
夜勤の1冊。うそをつかないと言うよりは、医療ミスがあった時には誠実な態度を示しましょうって話。結構ヘビー。著者の場合は担当した当直医が全面的に悪いだろうと思うのに、チーム医療だからと言われると何も言えない。悔しい。次の勤務者への適切な引き継ぎが重要だと強く感じた。2020/05/02

twinsun

5
被害者は早期解決や再発防止ではなく事実をなによりも知りたいと願う。「うちの父には間に合わなかったのに、軽々しく再発防止などと言わないでください!」という叫びは切実だ。 「被害者のストーリーは、どんなデータよりも強力です。被害者のストーリーをもとにして、再発防止、被害者・医療者双方の心のケアなどを考えていくべきです」(ソレル・キング)。 我が子を失った著者の医療者にも寄り添うに至った葛藤の日々とその後の医療安全への取り組みを先日著者のweb講演にて知り本書を遅ればせながら読む機会を得た。 2022/11/11

月宮殿

0
自らの辛い体験と、医療現場で目にしてきた実際の紛争、希有な体験を積み重ねている著者による提言。2010/06/18

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