内容説明
子どもの貧困問題を減らしたいが、具体的にどうすればよいのか?最前線で挑戦を続ける実践者・研究者・当事者が集結。教育支援を中心に、課題別・年齢段階別に、現状や取組みを整理し、「対策」として有効なアプローチについて提案を行う。
目次
第1部 教育支援の制度・政策分析(子どもの貧困対策と教育支援;乳幼児期の貧困とソーシャルワーク;子どもの健康支援と貧困;スクールソーシャルワーカーを活かした組織的・計画的な支援―義務教育の学校からのアプローチ;ケアする学校教育への挑戦―排除に対するカリキュラム・マネジメント;就学援助制度の「課題」―就学援助率はどのような変数の影響を受けているか;制度化される学習支援―制度化によって学習支援はどう変化するか;高校における中退・転学・不登校―実態の不透明さと支援の市場化;貧困からの大学進学と給付型奨学金の制度的課題)
第2部 当事者へのアプローチから考える教育支援(静岡市における学校プラットフォーム化;高校内居場所カフェから高校生への支援を考える;ユースソーシャルワーカーによる高校生支援;生活支援からの子どもへのアプローチ―「認定NPO法人だいじょうぶ」の実践から;より効果的な学習支援への挑戦;当事者経験から伝えたい子どもの貧困対策)
「すべての子どもを大切にする」子どもの貧困対策
著者等紹介
末冨芳[スエトミカオリ]
日本大学文理学部教育学科教授。1974年生まれ。京都大学教育学部・同大学院教育学研究科修了。専門は教育行政学、教育財政学。福岡教育大学准教授を経て、2010年より日本大学文理学部准教授、2016年より同教授。神戸大学大学院にて博士(学術)を取得。教育分野における子どもの貧困対策に関する研究や提言に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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