パレスチナの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750321325
  • NDC分類 228.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ロードマップも行き詰まりをみせ、ますます複雑化するイスラエル/パレスチナ紛争。19世紀末のパレスチナ紛争発生からロードマップ締結に至るまでの100年余にわたる歴史をわかりやすく解説し、今後の和平の行くすえを探る。

序 章
第1章 古代-近世-近代
1 古代・中世のパレスチナ/2 聖都エルサレム/3 オスマン帝国時代/4 オスマン帝国近代化とパレスチナ
第2章 一九世紀/民族と国家
1 東方問題とパレスチナ/2 近代反ユダヤ主義と「ユダヤ人」/3 シオニズム運動の発展/4 「アラブの目覚め」
第3章 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
1 イギリスの「三枚舌」外交/2 イギリスのパレスチナ委任統治/3 シオニストの移民と人口、土地/4 イシューヴの形成/5 パレスチナ・アラブ社会の変遷/6 パレスチナ・アラブの抵抗と挫折/7 一九三九年白書
第4章 第二次世界大戦とイスラエルの建国
1 ナチスとシオニスト/2 アメリカとシオニスト/3 シオニストの反乱と国連決議一八一号/4 イスラエル建国とパレスチナ・アラブ社会の解体
第5章 アラブ・イスラエル紛争とパレスチナ人
1 イスラエル国家/2 パレスチナ社会の分解と再編/3 アラブ・ナショナリズム/4 アラブ・イスラエル紛争と第二次中東戦争/5 パレスチナ・ナショナリズムの胎動
第6章 中東戦争とパレスチナ・ナショナリズムの発展
1 第三次中東戦争/2 パレ>「パレスチナの歴史」略年表/主要参考文献/出典一覧
索引
▼資料:3―1 マクマホンの書簡/3―2 サイクス・ピコ協定/3―3 バルフォア宣言/3―4 ピール報告書/3―5 マルコム・マクドナルドの白書/4―1 シオニスト・ビルトモア決議/4―2 国連総会決議一八一号/5―1 帰還法/6―1 国連安全保障理事会決議二四二号/6―2 パレスチナ国民憲章/6―3 二階堂官房長官談話/6―4 国連総会決議三二三六号/8―1 パレスチナ国家独立宣言/9―1 アラファート議長よりラビン首相あての書簡・ラビン首相の返書/9―2 暫定自治政府編成に関する原則の宣言/終章 ロード・マップ
▼コラム:1 パレスチナとオリーヴの木/2 ユダヤ教とラビ・クック/3 イフードとマルティン・ブーバー/4 パレスチナ難民と「新しい歴史家たち」/5 エジプト革命とナーセル/6 「テロリスト」たち/7 サルタウィー医師とペレド将軍/8 アラファートと同志たち/9 バレンボイムとサイード

あとがき
 本書の初校を終えて間もない二〇〇五年三月一五日、ホロコーストを記念するエルサレムの「ヤド・ヴァシェム・センター」新館の開館式が行われた。前の月は、ナチスのアウシュヴィッツ強制収容所解放から六〇周年になる。ドイツ首相、ポーランド大統領など最高指導者を含む四〇カ国からの参列者一七〇〇人を前に、シャロン首相は、次のように演説した。「イスラエル国家は、世界のなかで、ユダヤ人が自らを防護する権利と力を持つ唯一の場所だ。この国こそ、ユダヤ人民が第二のホロコーストを防止することができる、ただ一つの保障なのだ」。また、カツァフ・イスラエル大統領は、これからもヨーロッパ人が「ホロコーストの記憶と教訓という重荷を背負っていかねばならない」と述べた。
 この「唯一の場所」とヨーロッパ人が背負う「重荷」について、翌日、イスラエルの高級紙『ハアレツ』記者、アミーラ・ハースが、「ホロコーストを[イスラエル]批判の盾に使うな」と題した痛烈なコメントを書いた。
 「ヨーロッパに林立したゲットーと強制収容所でわれわれの父母たちがなめた塗炭の苦しみ、『解放』後も続いた彼らの肉体的・精神的苦痛の日々は、われわれがここにつくっていヤ国家。これこそ、序論で書いたパレスチナ紛争の「特殊な性格」の最も代表的なものだろう。ナチスの暴虐なしにはイスラエル建国はなく、今日見るようなパレスチナ紛争は発生しなかった。これがパレスチナの歴史のすべてではないが、これを無視したパレスチナ近・現代史は考えられない。
 だから、イスラエル=ユダヤ人の多数派は、パレスチナにつくられたこの移民国家こそ彼らが安心して暮らせる地球上「唯一の場所」だと考える。彼らは、「ユダヤ人」が特権を持つ国がなければ安心できず、そのような国の体制を批判する者は「反ユダヤ主義者」だとして、批判をはねつける。だが、彼らがこの特権にしがみつく限り、パレスチナ紛争に終わりはない。イスラエル=ユダヤ人の不安を取り除き、パレスチナ人の権利と人間の尊厳を回復するためには、国際的な保障の枠組みが必要なのだ。
 いかにしてこのような枠組みをつくるのか。それは、現代の大きな課題の一つだ。
 本書は、近・現代パレスチナの通史として執筆した。古代・中世にもざっと触れたが、スペースの大部分を、今日にいたる紛争一〇〇年の歴史に当てた。だが、単なる国際パワーゲームとしての紛争史に終わらないよう、この地に生ま

目次

第1章 古代‐近世‐近代
第2章 一九世紀/民族と国家
第3章 第一次世界大戦とパレスチナ委任統治
第4章 第二次世界大戦とイスラエルの建国
第5章 アラブ・イスラエル紛争とパレスチナ人
第6章 中東戦争とパレスチナ・ナショナリズムの発展
第7章 中東世界の再編成とパレスチナ解放運動(1977~1987)
第8章 インティファーダ―占領地の闘い(1987~1993)
第9章 オスロ合意―希望から幻滅へ(1993~2000)
終章 終わりなき紛争?

著者等紹介

奈良本英佑[ナラモトエイスケ]
1941年生まれ。京都大学文学部(西洋史専攻)卒。1965年から1980年まで毎日新聞記者。退職後、プリンストン大学で中東史を専攻、1984年修士課程修了。独協大学非常勤講師などを経て、1991年法政大学経済学部助教授。同大学同学部教授
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感想・レビュー

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田中田

0
イギリスは下衆で、アメリカがとにかく最悪。国連は役立たず。2013/09/13

うえの

0
パレスチナの歴史ということではあるが、古代や中世のパレスチナではなく20世紀におけるパレスチナ問題の歴史にほとんどの紙面を当てた歴史書。パレスチナ側への肩入れもさほど多くはなく、客観性は保証されているだろう。概説的でわかりやすさが重視されているので、パレスチナ問題へ踏み込んでいくための最初の歴史書として価値のある本である。2011/03/07

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