出版社内容情報
クリスマス、ヴァレンタインデーなど個人的なつながりの確認、一方、大規模な劇場型へと二極分化する傾向にある近年の祭り。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど、伝統継承と変遷の実態を明らかにし、祭りの意味と淵源をたずねる。
はじめに 浜本隆志・柏木 治
序 章 ヨーロッパの祭り 浜本隆志
一 アニミズムの祭りからキリスト教祭へ
二 祭りのシンボル
三 祭りと仮面
四 祭りのパフォーマンス
五 非日常空間としての祭り
第1章 イギリスの祭り 和田葉子
一 イギリスの歳時記と祭り
二 イギリスのクリスマス
三 懺悔の季節の大騒ぎ
四 イギリスの復活祭の習俗
五 ケルトの残照文化
六 ガイ・フォークス・デー
七 スコットランドとウェールズの祭り
第2章 ドイツの祭り 浜本隆志
一 ドイツの歳時記と祭り
二 ドイツのクリスマス
三 冬の追い出し祭り
四 ヴァルプルギスの夜祭り―魔女たちの饗宴
五 オクトーバーフェストとビール祭り
六 バイロイト音楽祭
第3章 ロシアの祭り 近藤昌夫
一 祭りの聖水ウォッカ
二 ロシアの歳時記と祭り
三 火と水の祭り―正教と異教
四 ペテルブルクのカーニヴァルと民衆の笑い
第4章 フランスの祭り 柏木 治
一 フランスの歳時記と祭り
二 フランスのクリスマス
三 ニースのカーニ
内容説明
ヨーロッパの祭りといえば、すぐ念頭に浮かぶものとして、クリスマス、カーニヴァル、復活祭(イースター)、キリスト昇天祭、聖霊降臨祭、聖ヨハネ祭、聖マルティン祭、聖ルチア祭などがある。これらの大部分はキリスト教暦にもとづいて、季節の移り変わりのなかで繰り返されている。本書ではとくに、クリスマスを共通項として、各国のその習俗についても比較検討した。
目次
序章 ヨーロッパの祭り
第1章 イギリスの祭り
第2章 ドイツの祭り
第3章 ロシアの祭り
第4章 フランスの祭り
第5章 スペインの祭り
第6章 イタリアの祭り
終章 祭りの諸相
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年、香川県生まれ。ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。現在、関西大学文学部教授。ドイツ文化論専攻
柏木治[カシワギオサム]
1956年、和歌山県生まれ。慶応義塾大学卒業、関西大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、グルノーブル大学留学。現在、関西大学文学部教授。近代フランス文学専攻
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