出版社内容情報
日本の近現代史のなかのジェンダー形成にかかわる問題を掘り起こすことに主眼を置く。そのための問題領域は女性たちが営むさまざまな生活局面に及び,さらにそれらがどう表象されてきたかという問題にも分析のメスを入れる。
第1部 近代日本とジェンダー
第1章 日本の社会科学とジェンダー[三宅義子]
第2章 近代日本のフェミニズムの再検討[牟田和恵]
第3章 工場法とジェンダー[竹内敬子]
第4章 日本的労使関係の源流[川東英子]
第5章 朝鮮「新女性」に見る民族とジェンダー[宋連玉]
第2部 戦後社会とジェンダー
第6章 冷戦体制形成期の女性運動[藤目ゆき]
第7章 戦後日本の学校教育とジェンダー[舘かおる/亀口まか]
第8章 《解釈共同体》としての「やおい」サブカルチャー[笠間千浪]
第9章 女性の戦略[丸山茂]
目次
第1部 近代日本とジェンダー(日本の社会科学とジェンダー―女工哀史言説をめぐって;近代日本のフェミニズムの再検討―メディア・イベントとしてのフェミニズム;工場法とジェンダー―1911年工場法と女性をめぐる「仮説」の受容;日本的労使関係の源流―1920年代の近代的労働者の創出と性別分業の成立;朝鮮「新女性」に見る民族とジェンダー)
第2部 戦後社会とジェンダー(冷戦体制形成期の女性運動―占領下の日本民主婦人協議会と朝鮮戦争;戦後日本の学校教育とジェンダー―学校と性別カテゴリー;解釈共同体としての「やおい」サブカルチャー―消費社会の高度化と女性たちのオルタナティブな語り;女性の戦略―「家父長制」を超えて)
著者等紹介
竹中恵美子[タケナカエミコ]
龍谷大学経済学部教授、大阪市立大学名誉教授。経済学博士
久場嬉子[クバヨシコ]
東京学芸大学教育学部教授
三宅義子[ミヤケヨシコ]
山口県立大学国際文化学部教授
牟田和恵[ムタカズエ]
甲南女子大学人間科学部教授
竹内敬子[タケウチケイコ]
成蹊大学文学部教授
川東英子[カワヒガシエイコ]
松山東雲女子大学人文学部教授
宋連玉[ソンヨノク]
青山学院大学経営学部教授
藤目ゆき[フジメユキ]
大阪外国語大学外国語学部助教授
舘かおる[タチカオル]
御茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授
亀口まか[カメグチマカ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究所博士過程在学
笠間千浪[カサマチナミ]
神奈川大学外国語学部助教授
丸山茂[マルヤマシゲル]
神奈川大学法学部教授
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