少年事件の臨床―「いのち」を学ぶ付添人活動

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750313603
  • NDC分類 327.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

弁護士,親として,子どもにどう手をさしのべるか。事件の渦中から発せられる筆者の生き生きとした「授業記録」は,少年法,教育,臨床心理の専門家だけでなく,家庭教育を考える全ての人の指針となる。

1 学んで変わる第一歩――関係性のめばえ
2 「吟味」のための手立ての発見――少年鑑別所での「授業」
3 家族という「器」――両親と子どもの学んで変わるプロセス
4 親が子に語る「いのち」の話
5 生きる意味を問う「授業」――「透明な自己」の世代とどう向き合うか
6 「メンタル・サポート・ネットワーク」の必要性――精神医学,臨床心理,ケースワーク,教育,法律等の専門家の協働
7 少年審判という「学校」――最近の少年事件と「少年法改正」論議にふれて
終章 少年事件報道のあり方を問う――「実名報道」が少年と向き合う現場に与える影響

内容説明

人を死に致らせた事件において、その加害者にとって被害者は単なる第三者ではなく、自分とのっぴきならぬ関係を有する者の死として切実に実感させるデス・エデュケイション(死の教育)が成立する。著者はこのような重い事件にあっては、被害者の方への償いの大切な一つがこのデス・エデュケイションではないかと考え、これまで実践してきた。本書において、子どもたちとどのように学んできたか、プライバシーに立ち入ることを避けつつ(あるいは変容させつつ)、その臨床場面をふり返ってみた。

目次

1 学んで変わる第一歩―関係性のめばえ
2 「吟味」のための手立ての発見―少年鑑別所での「授業」
3 家族という「器」―両親と子どもの学んで変わるプロセス
4 親が子に語る「いのち」の話
5 生きる意味を問う「授業」―「透明な自己」の世代とどう向き合うか
6 「メンタル・サポート・ネットワーク」の必要性―精神医学、臨床心理、ケースワーク、教育、法律等の専門家の協働
7 少年審判という「学校」―最近の少年事件と「少年法改正」論議にふれて
終章 少年事件報道のあり方を問う―「実名報道」が少年と向き合う現場に与える影響

著者等紹介

神谷信行[カミヤノブユキ]
1977年中央大学法学部卒。’83年弁護士登録。第一東京弁護士会所属。少年法委員会委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。