目次
第1章 メディアは人だ。だから間違える。(連想ゲームをしよう;イメージって、どう作られる? ほか)
第2章 メディア・リテラシー、誰のために必要なの?(メディアへの接しかた;「何となく」の副作用 ほか)
第3章 キミが知らない、メディアの仕組み(僕がクビになった理由;トップ・ニュースは何か? ほか)
第4章 真実はひとつじゃない(世界をアレンジする方法;メディアは最初から嘘だ ほか)
著者等紹介
森達也[モリタツヤ]
1956年広島生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。98年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表、ベルリン映画祭に正式招待される。また、その続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞し、大きな評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
78
図書館本。 世界を信じるか信じないかはあなた次第です(ただし価値基準はメディアに握られている) 当たり前だけどテレビって相当新しいメディアなのですね。庶民にも情報がいきわたるのはいいことですが弊害もあるようです。著者の別の本にも書いてありましたが庶民大衆は「自分は特別だ」「他者を差別したい」という欲求が強いですから、お上やメディアが「我々は攻撃されている」と言われればすぐに自主的に戦争協力しちゃいますね。2023/07/30
ちさと
34
全うに生きたいという森さんの心性が伝わる1冊。メディアが間違える構造を知り、メディアを批判的に読み解く必要性を訴えます。営利を求めるメディア企業は批判しようがない。だから現場力の持ったジャーナリズムの個の論理が企業と摩擦しながら活かされなければいけない。だけど集団化しやすい日本では、ひたすら営利に回収されていると感じますね。「メディアは嘘をつく」を表面的な事だけでなく、誰もが納得できる解説付で教えてくれました。2019/01/29
seacalf
21
常々考えていた個人的な疑問、「どこまでこの情報を信じていいのか?」にわかりやすい文章で、ヒントをたくさん提示してくれている本。けっきょくのところ、答えは自分自身で導き出すしかないのだけれど、メディアそもそもの成り立ちと仕組み、作り手の思惑がどう影響しているのかまで紹介してくれているので、テレビや他のメディアに対してだけではなく、今後、物事を捉えていく為の心構えとリテラシーを再確認できる。 「真実は、いつもひとつ!」じゃないわけよね。2016/03/11
かおりんご
19
児童書。メディアだけじゃなく、学校教育だって、一面しか教えていないと思ったり。やっぱり、自分で色んな文献にあたって、自分の目で見て考えるのが一番です。2013/10/08
あおい
13
メディアは人だ。だから間違える。ナチスの情報操作やルワンダの大虐殺を例にメディアの恐ろしさを伝えている。情報が簡単に手に入る時代だからこそ多面的に物事を見て自分で判断する力が必要だと思う。2018/07/07