内容説明
日本にとって硫黄島とは?太平洋戦争最大の激戦を記録にとどめ、その本質に迫る名作である。「米海兵隊戦闘記者協会賞」受賞。
目次
集結する戦士たち
Dデー=地獄絵の開幕
摺鉢山頂に立つ2本の星条旗
ネイビーブルーの兵士たち
殺りくの5日間
生者と死者と
勝利への中間点
行き詰まりと突破口
最後の局面
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Our Homeisland
20
久ぶりの読書メータへの投稿で、この投稿は長くなります。読書をしなくなってしまった言い訳と理由ですが、10か月ほど前にスマホの携帯ゲームの一つにはまってしまって、家での時間や通勤時間などのほとんどをそのゲームに使ってしまうようになったことでした。読書もとても楽しいですが、ゲームに夢中になってしまったら、読書に使う時間がなくなり図書館通いもやめてしまいました。そんな中ででも、自宅トイレとかすきま時間はあるので、以前から家にあったこの本に向かいました。2018/08/14
鐵太郎
9
著者の視点はアメリカよりです。しかし、日本の守備隊の姿も、強力な敵軍としてきっちり描いています。栗林中将の生涯とその最後。直前に硫黄島を離れた松永貞市海軍少将。その後任となって栗林中将を最期を共にした市丸利之助海軍少将。兵団長として栗林中将を補佐した千田貞李陸軍少将。その他、いろいろ。日本軍かく戦えり、と言っても、結局はなぶり殺しです。これが戦争というもの。感情的ではなく、冷静に、的確にこの歴史を描写したジャーナリストの視点に感謝したい。こんな歴史があった、ということ。それだけ読み取れば、充分です。2006/11/10