内容説明
未解明であった中近世の蝦夷地の人々とその社会について、考古学と文献史学の双方から解明する。北海道・カラフト・千島へ和人はいつどのような形で進出したか、和人や日本製品の進出がアイヌ文化の形成と変容に与えた影響と、蝦夷地の「内国化」の過程を具体的に論じる。アイヌと和人の両者に光を当て、「蝦夷地史」を新たに提唱する画期的な成果。
目次
序章 北方史とアイヌ文化
第1章 北方交易に関する考古学的研究
第2章 本州アイヌの実像
第3章 和人の北方進出と蝦夷地の内国化
第4章 カラフト(サハリン)島への和人の進出
終章 蝦夷地史の構築を目指して
著者等紹介
関根達人[セキネタツヒト]
1965年埼玉県春日部市生まれ。1992年東北大学大学院文学研究科博士後期3年の課程中途退学。1992年東北大学文学部助手(東北大学埋蔵文化財調査室調査員)。2010年弘前大学人文学部教授。現在、弘前大学大学院地域社会研究科教授(併任)。弘前大学人文学部北日本考古学研究センター長(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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