感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬佳彰
9
江戸時代、小間物や呉服を商っていた白木屋の江戸店に残っていた文書から、大店の従業員たちの犯罪記録を紹介した本。前半は白木屋の歴史、体制やルール説明など。後半で犯科帳となる。このルールがやたら細かい。基本、通い勤めはなかったようだが、この就業規則(時間外に関してもね)の下でずーっと生活するのって大変だっただろうな、と感心した。で、後半の犯科帳、ほとんどが商品を持ち出して転売して、買い食いとか吉原で豪遊とかなんだが、読んでいるうちにアレレ?と思う。規則をきっちり守っていたら、そんなことできなくね?(続く)2023/03/16