内容説明
日本に鉄道が導入されてから120年近い年月が経過した。近代化の「牽引車」として位置づけられる鉄道も、時代の要請に応じて様々な役割を演じることになる。鉄道は、その輸送機能によって経済・社会の発展に寄与もしたが、また阻害する要因ともなったのである。明治・大正・昭和の歴史とともに歩んだ日本の鉄道の姿が、今、克明に甦る。
目次
第1 文明開化の象徴としての鉄道
第2 産業革命の推進力としての鉄道
第3 市民社会の交通機関としての鉄道
第4 戦争遂行手段としての鉄道
第5 公共交通機関としての鉄道
第6 経済体制の変動にともなう鉄道の変化