出版社内容情報
日本の少子・高齢化,高学歴化の中で,外国人労働者の滞在は長期化する一方,子どもたちの教育, 就職や家族の医療まで,問題は広がりを見せている。本書では,綿密な調査に基づき実態を浮かび上 がらせ,問題の本質を考え,共に生きられる日本社会をつくる方向性を探る。
内容説明
今や180万の定住外国人が働き、日本社会の一翼を担っている。その一方、福祉・医療や第二世代の教育などを含め、彼/彼女らをとりまく問題は、生活全体に広がってきている。グローバル化、少子・高齢化が進むなかで、共生社会を築く条件と課題は何か。社会学の視点から問いかける。
目次
序 今、共生の条件と課題とは?
1章 外国人労働者から住民、市民へ
2章 行き悩む多文化化―彼らの文化は権利を得たか
3章 在日外国人における家族関係と家族問題
4章 日本型福祉国家と外国人―“恩恵”から権利へ
5章 外国籍、ニューカマーへの教育にみるマイノリティ問題―文化伝達という観点から
6章 外国人生徒はどのように生き、学ぶか―不確かな未来の中で
7章 外国人の子どもの「不就学」の構造
8章 外国人市政参加の意義と課題
9章 二〇一〇年の日本:一つの移民国へ?
エピローグ イミグレーションとどう向き合うべきか―日本の再認識、「日本人」の再定義との関連で
著者等紹介
宮島喬[ミヤジマタカシ]
1940年東京都に生まれる。1963年東京大学文学部卒業。1967年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。1973年お茶の水女子大学助教授、次いで同教授を経て。現在、立教大学社会学部教授
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