内容説明
21世紀を目前に、女性の人権と男女平等にとって重要な法律が相次いで成立した。男女共同参画社会基本法、児童買春・児童ポルノ禁止法、そして男女雇用機会均等法、労働基準法、労働者派遣法の改正…一方で、経済・社会の構造変化によって、経済の論理と人権との対抗関係がはっきりしてきたことにも、注意すべきである。「規制緩和路線と男女平等の綱引き」で、男女平等に綱をたぐり寄せていくためには、どうすればよいか。新世紀を迎え、女性と法の関係も大きな転換点にさしかかっている。ジェンダーの視点から法と社会を読み解き、新しい方向を提案する。
目次
第1章 国際法と女性たち(国連―女性の地位向上への働きかけ;世界女性の憲法―女性差別撤廃条約 ほか)
第2章 変わる家族法(女性の生き方が変わり、家族法が変わる;選択する結婚 ほか)
第3章 新均等法時代の女性(均等法改正に至るまで;改正均等法のポイント ほか)
第4章 憲法の中の女性(男女平等の意味;女性の自由と自立 ほか)