出版社内容情報
千葉 勝美[チバ カツミ]
著・文・その他
内容説明
最高裁多数意見にみる司法の立ち位置―裁判官出身の最高裁判事として、最高裁判決における多数意見の形成に寄与した著者が、自身の補足意見を手がかりに、司法の立ち位置を考察する。
目次
1 衆議院議員定数訴訟の行方―司法部と立法府とのキャッチボールが終わるとき
2 猿払事件大法廷判決を乗り越えた先の世界―二つの第二小法廷判決が語る司法部の立ち位置
3 法令違憲の大法廷決定の遡及効を制限する法理
4 今日における平等原則の意味と司法部の立ち位置―二つの大法廷の判断が示す合憲性審査基準と国会の立法裁量
5 立法不作為と国家賠償請求の展開
6 君が代訴訟における思想信条の自由と司法的判断の適合性―内心の自由の規制と合憲性審査の判断枠組みについての試論
7 参議院議員定数訴訟大法廷判決と参議院の憲法上の位置付け
8 欧米諸国の違憲審査のダイナミズム
著者等紹介
千葉勝美[チバカツミ]
1970年東京大学法学部卒業。1972年判事補任官後、東京地裁判事、最高裁秘書課長・広報課長、最高裁民事局長・行政局長、最高裁首席調査官、仙台高裁長官を経て、2009年12月から2016年8月まで最高裁判所判事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。