出版社内容情報
著者が2013年から2016年にかけて発表した論文13本と,書き下ろし1本をまとめた。
「憲法の背後にあるのは,純化された実体としての人民か,約定たる憲法の基本原理か,それとも神の命ずる法か」(「はしがき」より)──長谷部憲法学の神髄を示す一冊。
? 法と道徳の間
第1章 権利の機能序説
第2章 法の不整合,道徳の不整合
第3章 憲法96条の「改正」
第4章 個人の尊厳
第5章 普遍的道徳と人格形成の間
第6章 嘘をつく権利?
第7章 絆としてのプライバシー
第8章 漠然性の故に有効
? 憲法の限界
第9章 主権のヌキ身の常駐について
第10章 非常事態の法理に関する覚書
第11章 モーリス・オーリウ国家論序説
第12章 判例の遡及効の限定について
第13章 砂川事件判決における「統治行為」論
第14章 大日本帝国憲法の制定
長谷部 恭男[ハセベヤスオ]
目次
1 法と道徳の間(権利の機能序説;法の不整合、道徳の不整合―バーナード・ウィリアムズの道徳観に寄せて;憲法96条の「改正」;個人の尊厳;普遍的道徳と人格形成の間;嘘をつく権利?―カントと不完全な世界;絆としてのプライバシー;漠然性の故に有効)
2 憲法の限界(主権のヌキ身の常駐について―Of sovereignty,standing and denuded;非常事態の法理に関する覚書;モーリス・オーリウ国家論序説;判例の遡及効の限定について;砂川事件判決における「統治行為」論;大日本帝国憲法の制定―君主制原理の生成と展開)
著者等紹介
長谷部恭男[ハセベヤスオ]
1956年広島県生まれ。1979年東京大学法学部卒業。学習院大学法学部教授、東京大学法学部教授等を経て、早稲田大学法学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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