有斐閣選書<br> 「森林社会学」宣言―森と社会の共生を求めて

有斐閣選書
「森林社会学」宣言―森と社会の共生を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784641181168
  • NDC分類 650
  • Cコード C1330

内容説明

林業の不振、山村の過疎化、環境破壊など、森林をめぐる危機が深く進行しつつある。森と人間との共生は、はたして可能なのだろうか―。この課題に応えるためには、森林と人間社会との関係を、広く歴史的・社会的にとらえ返す必要がある。そうした新しい〈森林の思想〉の確立が、いま求められている。本書は、13名の論客が、課題を共有しつつ多角的にこのテーマにとり組んだ、注目の論争の書である。

目次

第1部 新しい森林の思想を求めて(林業経済学の総合化と活性化―森林経営の「担い手」論を中心に;「森林化社会」の社会学;森林・山村の労働社会学―自然との関係における;現代思想のフィールドとしての森林)
第2部 森林と山村の社会学(山村労働力の変容と地域社会;都市化社会の展開と山村;戦後山村社会の「村くずし」と森林管理―猿害発生と都市近郊山村社会;近代のなかの森と国家と民衆)
第3部 森林と環境の社会学(転機に立つ林野行政―自然環境としての森林の発見;都市政策と緑、そして森林)
第4部 森林の社会・文化史(森林のもつ機能と日本文化―照葉樹林文化とブナ林文化;森林と流域の社会史―山の民、川の民、里の民;「吉野林業」の発展過程に学ぶ)