内容説明
欧米へのキャッチアップをこえて、いまや世界一の「金持ち」になった経済大国ニッポン。すさまじいまでの経済活動の動因はどこにあるのだろうか。経済大国を主導する大企業体制の構造と特質を解明し,その中で大きく変貌しつつある労働の実態とその社会的意味を探るなかで,現代日本の企業社会=管理社会の明暗を鮮やかに描き出す。経営学の眼がとらえた斬新な〈現代社会論〉である。
目次
プロローグ 「経済大国」の光と影
第1部 「経済大国」の構図(「豊かさ」の演出者たち;企業の行動と経済成長;変貌する大企業体制;世界経済の再編と日本企業の対外進出)
第2部 「豊かさ」のなかの労働(企業社会の戦士たち すすむ企業主義管理の再編;管理の情報化とリアリティの喪失;現代社会の管理体系と国家)
エピローグ 社会主義と現代