内容説明
わが国の金融システムは、1975年以降、国債流通市場の急速な発展、国際金融取引における公的規制の緩和・撤廃の動き、国内金融市場における金利自由化の潮流など、顕著な「構造変化」を経験してきた。その変化の中で、企業金融がどのように変質してきたのかを、その機能と取引関係に視点を置いて解明する本書は、現代日本の企業金融を突き動かすダイナミズムの様相を、理論的・実証的に明らかにして、さらに将来への展望を与えようとする意欲的な試み。
目次
序章 日本経済と企業金融
1章 企業金融と銀行の機能
2章 企業と銀行の取引関係
3章 企業金融と証券市場の機能
4章 低成長下の中小企業金融
5章 資本市場の新しい展開と企業財務戦略
6章 要約と展望