内容説明
裁判は社会のなかで機能している。社会から影響を受け、社会に影響を与える。人間の営みとして裁判を正面から見据え、神判、魔女裁判から公害裁判まで、海外や日本のさまざまな事例を具体的に紹介しながら、裁判と社会の関わりをじっくりと考える。
目次
裁判はなぜ理解されないのか
紛争と裁判
カリスマ的裁判―「神判」の問題
伝統的裁判―裁判と道徳の問題
形式的・合理的裁判―「近代化」と法の問題
法の解釈
新しい社会現象と法の解釈
裁判の変化1―戦前の公害と裁判
裁判の変化2―戦後の公害と裁判
裁判官による価値の選択〔ほか〕