有斐閣アルマ
逸脱とコントロールの社会学―社会病理学を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641122277
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C1336

出版社内容情報

逸脱研究には社会学の主要な理論や方法がすべて反映され活用されている。本書は,古典的なものから最新のものまで,この分野の多様な理論や方法を丁寧にわかりやすく整理したうえで逸脱とコントロールの現象を〈社会的世界論〉の視点から明快に説いた待望のテキスト。
第1は,古典的なものから最新のものまでできるだけ幅広く社会学的な逸脱研究を渉猟し,逸脱やコントロールを理解する上で役立ったり,考慮に値すると思われる理論的知見をできるだけ簡潔に整理した点である。この種の作業は,これまでの知識の鳥瞰図が得られる半面,単純化しすぎることで元々の理論の深みやニュアンスが失われる危険性がある。この危険を承知の上で,逸脱に関する社会学的な知見の目録整理のために,あえていくつかの命題形式の整理を試みている。(「はじめに」より)

内容説明

逸脱研究には社会学の主要な理論や方法が全て反映され活用されていて非常に興味深い。本書は古典的なものから最新のものまでこの分野の多様な理論や方法を丁寧に整理した上で逸脱とコントロールの現象を〈社会的世界論〉の視点から明快に説いた待望のテキスト。

目次

第1章 逸脱とコントロールの捉え方―理論的視点(理論的視点の必要性;デュルケームの逸脱理論 ほか)
第2章 逸脱とは何か(逸脱の定義をめぐる論議;逸脱の病理的定義 ほか)
第3章 逸脱行為の生成―人はどのようにして逸脱するのか(逸脱行為の説明;社会構造に力点を置く逸脱理論 ほか)
第4章 逸脱のコントロール(コントロールの存在意義;社会的コントロールはいかに遂行されるのか ほか)
第5章 逸脱とコントロールの研究法(実証的研究のための出発点;計量的方法 ほか)

著者等紹介

宝月誠[ホウゲツマコト]
1941年生。1966年京都大学教育学部卒業。1969年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻は逸脱の社会学・社会学史。現在、京都大学大学院文学研究科・文学部教授(文学博士)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

19
逸脱≒犯罪は社会の秩序と裏表なので、社会学全般の基本的な理論を一通り含んでいてその面でも勉強になった。難解な専門用語は使っておらず分かりやすい。専門分野の入門らしく逸脱の定義について深く検討している。2022/07/14

Tai

2
難しすぎて、意味が解らん´Д`゚)゜2013/06/16

ヤス

0
逸脱とコントロールに関する知見を社会学の主要な理論や方法を紹介しながら、それらをもとに整理しているため、読んだ後様々な社会学の分野に興味を持てるようになっている。他の社会学のテキストに近い本とは異なり、この本は著者自身の研究の成果や社会学の研究方法まで書かれている。そのため、これから社会学を学び、研究をしようと考えている人にとっては指針となりえる本であると言える。2014/01/09

ミラバル

0
内容としては一片の不足もないように思う。が。難しい。2008/09/14

たろーたん

0
逸脱理論を「構造論(アノミーや社会絆理論)」「相互作用(差異的接触論やラベリング理論)」「行為者論(ロンブローゾや合理的選択理論)」に類型化したのは、まあよかったと思う。ただ、悪い意味で網羅的過ぎる。あと、宝月先生的には、犯罪学のノーベル賞はサザラントらしい。2020/10/31

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