感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
デュルケムはボルドーでユダヤ系仏人ドレフュスのドレフュス事件を知り「再審を求めるドレフュス派の組織「人権同盟」にくわわり、ボルドー地区の指導者として、組織化に、講演に奔走した…デュルケムが社会の統合原理とみなした個人主義とはなんなのか…「第一の教義として理性の自律性を、第一の儀礼として自由検討を要求する」とかれは書く。けれども、このような個人の自由や権利は、アプリオリに、すなわち生まれながらにしての神聖不可侵の権利といったものから説明されえようか。この点で、デュルケムはカントやルソーとは見方を異にする」2019/07/14