賢治奏鳴―Essays on Miyazawa Kenji

賢治奏鳴―Essays on Miyazawa Kenji

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784640305923
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3091

内容説明

宮沢賢治の表出したコスモスは、奥行きの深い不思議な魅力を湛えた四次元である。彼が心身を削って書いたものは読者の〈わたくしといふ現象〉に応じた相貌を示す。この〈賢治コスモス〉に魅せられた外国人・在外日本人研究者達が、力を尽して賢治の光芒と陰影を闡明しようとした13篇の力作研究論文を収録した。

目次

序 奏鳴への序曲(原子朗)
溶媒と沈澱―『春と修羅』第1集の世界(サラ・M.ストロング)
〈暗くけはしいみち〉への道―『春と修羅』第2集の頃(ジェイムズ・R.モリタ)
賢治詩の諸相(ジェイムズ オブライエン)
宮沢賢治の詩論―西洋文学の視点から(上田真)
賢治のスタイルとイノセンス(萩原孝雄)
「法華文学」の種―賢治文学における宗教性(ジェレミイ・ギディングズ)
大地への倫理―あしたの世界のまことと美との模型(キャレン・コリガン=テイラー)
宮沢賢治の童話について―花巻にて1982年8月1日(シャスティーン ヴィデーウス)
宮沢賢治の浪漫主義(デニス・ウォッシュバーン)
宮沢賢治における象徴―後期形『銀河鉄道の夜』導入部を中心に(萩原孝雄)
賢治とスナイダー―翻訳の技巧(ジヨン・ラキュア)
賢治の短歌と短歌の英訳(佐藤紘彰)
宮沢賢治作品の翻訳と研究の歴史(ジェイムズ・R.モリタ)