内容説明
1975年5月16日午後12時30分。田部井淳子は世界最高峰に女性として初めての足跡を記した。「白い山」にあこがれて山岳会の扉をたたき、憑かれたように山行を重ねた青春時代。そして結婚し、母となってからも夢を追い続け、8848メートルの頂を極めるまでの半生を綴った最初の著作。
目次
1 山との出あい
2 「白い山」と「めぐりあい」
3 「結婚」そして「友の死」
4 ヒマラヤ「夢」と「現実」
5 アンナプルナ「女のたたかい」
6 女だけの八八四八メートル
7 「撤退」か「前進」か
8 「タベイサン」頂上だよ
9 そして「これから」のこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ichi
25
【図書館本】H28年10月22日に腹膜癌のため逝去された田部井淳子さんの登山を始めたきっかけ〜エベレスト登頂までのエッセイ。田部井さんの人柄、そして旦那様が素晴らしい。田部井さんの息子さんが遺志を継ぎ、被災高校生の富士登山を継続するそうで、これからも見守って行きたい。と思います。2016/11/14
asa.com
5
かなり前から何度も読んだ本ですが、改めて「エベレストママさん」登山家田部井さんのすごさが分かります。 とにかく彼女の一番の特徴はその「意志」。やりたいことがあったらやればいい。 自分に条件をつくらないこと。まず自分がやりたいと思うこと。「でも」は言わない。本当にやりたいならできるはず。
とあるろう者
3
エベレストに登頂した田部井淳子さんの半生記である。本を手に取ったときは、へぇこんなものがあるんだと思ったが、今年読んだ本の中では5本指に入るほどの傑作である。これまで前例がなかったことに挑戦していく過程は、これからの私はどのように行動していけば良いのかがわかるようになってきた。また繰り返して読んでみたい。2022/04/20
yuki-yuki
1
「意思こそ力だ」2014/12/10
こまったまこ
1
家庭と仕事と登山を全てパワフルにこなしている田部井さんは凄い。それにしても海外遠征は裏事情がすごく大変なんだなあ。2009/11/29