ボーア戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 240,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634647008
  • NDC分類 248.7
  • Cコード C1022

内容説明

前世紀の交に、南アフリカの地で戦われたイギリスとオランダ人移民との戦争。大英帝国の戦争としてのボーア戦争の全貌を国際世論・大衆文化・黒人との係わりなど社会史的な視点も交えて描く。

目次

プロローグ 留学生の見たボーア戦争
1 戦争への前ぶれ
2 最初のボーア戦争
3 金のための戦争?
4 大英帝国の戦争
5 ゲリラ戦とゲリラ対抗作戦
6 戦争とサブ・カルチャー
7 戦争と知識人
8 戦争と黒人

著者等紹介

岡倉登志[オカクラタカシ]
1945年生まれ。明治大学大学院政治経済研究科博士課程単位取得退学。現在、大東文化大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

199
第一次ボーア戦争に負けた英が講和を有利に進めた背景には、金融資本の凄まじい勢いを感じる。対抗してボーアの国トランスヴァール(南ア)は独と結び、鉄道を敷設した。英領ケープ首相のローズは資本家であり、ボーアにやや融和的だったが、その辞任後、植民地長官ミルナーは英人が奴隷状態だと本国に打電…英の対南ア政策は硬化し、南アも独から武器を調達して第二次ボーア戦争に突入。ゲリラ戦や史上初の塹壕戦に苦しむ英は威信を賭けて反撃。この戦いにおける近代戦の要素、また英仏の芝居や歌に現れた大衆の帝国意識は時代の様相を際立たせる。2021/11/23

富士さん

3
南北戦争や日露戦争にもつらなり、ヨーロッパ急成長の曲がり角、近代戦争の始まりとしても名高いボーア戦争なのに、それだけを扱ったものがあまりありません。そんな中での貴重な本書なのですが、戦争の起源、推移、銃後の感覚。他にも先住民や別地域人との関係から戦争がもたらした社会史的な意義まで、多くない紙幅の中で幅広く扱っているため、今一つ焦点がぼけているかなと感じないではおれませんでした。視点が狭いとの批判に答えてということですが、たとえ入門でもこの分量ではそこまで求めるのは難しかったのではないかな、と思いました。2013/03/23

芽衣

0
高校の教科書以上の知識が無かったので読んでみました。地名と人物に馴染みがなかったので読むのに時間がかかりましたが、文章は分かりやすいので大枠は理解しやすいかと思います。背景や戦闘行為だけでなく、同時代の知識人やサブカルチャーまで踏み込んだ解説がされていたのは良かったと思う一方、黒人に関する記述は全体の10分の1程度で不足気味だと思いました。ともかく概要を掴むには良い本だと思います。2021/06/10

watershed

0
ボーア戦争中の各戦闘の経緯が詳しい。元々の欧州大陸系の植民とイギリスの対立に黒人の各部族勢力も加わりかなり複雑なので、説明は丁寧だかがついていくのは難しかった。また、イギリス側の記述が比較的多いのでにも南アフリカの歴史としては物足りなかった。そのなかで南アフリカの鉱山開発でのしあがり英国政界トップまで登りつめたセシル・ローズが印象的だった。2016/08/24

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