日本史リブレット<br> 中世に国家はあったか

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日本史リブレット
中世に国家はあったか

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  • サイズ A5判/ページ数 100p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784634541900
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C1321

内容説明

中世に国家はあったのか。そもそも国家とはどのように「ある」ものだろうか。表紙カバーの衛星写真に見るように、国家も国境も、目に見えてそこに「ある」ものではない。しかし、そこに生きた人々の視点から見たとき、私たちは、扉の絵図のような違った像を見ることにもなる。そこに国家を見いだすのは私たちの視線であり、そこに国家を成り立たせるのは国家に関わる人々の意識である。では中世に国家はあったか。仮にあったとして、それはどのように「あった」のだろうか。そしてそのことは、現代に生きる私たちに、どう関わるのだろうか。

目次

1 日本の「中世」とは何か
2 中世国家論の諸相
3 「国土」と「国境」の構造
4 「伝統」の(再)創出
「国家」とは何か

著者等紹介

新田一郎[ニッタイチロウ]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専攻、日本法制史・中世史。現在、東京大学大学院法学政治学研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
考えるヒントに満ちた良書。福田徳三の明治三三年の「著書は、マルク・ブロックやヒンツェ、さらにはヴェーバーらの日本像に大きな影響をあたえている。ヨーロッパをモデルとして描写された日本中世像がヨーロッパの学問世界に還流し、それが封建制の理論的な構図を経由して日本の研究者によって参照され、日本中世像を循環的に固着させてゆくことになる」「北畠親房にとっての「上代」も、喪われたモデルを意識しその回復を求めたもの」「網野の議論はしばしば、俗権への抵抗が「公的な支配」の希求へ結びつくかのような印象をともなっている」2016/02/29

竜王五代の人

2
国家の定義(主権・国民・領土)はともかく、「中世」の定義は著者にごちゃごちゃ言わせず、「平安・鎌倉時代」とか年代で編集部の方で定義すべきだったと思う。そして、当時の日本が現代で言うところの国家であったかどうかはともかく、どう把握され運用されていたかの実際論にもっとページを割かせるべきではなかっただろうか。人民に対する面ではなく、主従関係という線であったように、国土も面じゃなくて交通路の線で捉えられていたなどの実例は興味深いものがあったのだから。2023/02/06

spanasu

2
かなり面白かった。日本の中世史学史の流れを概観して、中世の分裂性と統一性という二極で揺れる中世観が実はそこまで遠くないことを示し、境界、宗教や法といった世界観を示すものについて、中世において具体的な個人の関係に対して古代をモデルとした参照枠組みが用いられ、近世へとつながっていくという流れが描かれていく。2020/06/05

zhiyang

2
東シナ海の民衆の無国籍な活動への興味から手にとってみたけど、色々興味深い指摘が少なくない。前半の「そもそも(日本における)中世とは何か?」という議論や、「中世国家」の体制への論争などはやや難解でまだ反芻しているし、この本の問いに明確な答えは出ていないが、漠然と感じていた日本の連続性と中世の無国家性を、二者択一ではなく案外近い距離にあるとした著者の考えは印象的。全体として「我々」が国と歴史をどう認識しているかの議論。個人的には明が懐良親王を日本国王とした背景を九州のフロンティア的状況に求めたのが面白かった。2016/03/19

おむすび

1
法学系サークルの先輩の勧めで読んでみたかった本。日本史の知識や語彙不足により読了に時間を要し、尚完全に内容を把握できたとは言えないが、一般に明確な切れ目を持って語られる古代・中世・近代に統治権の構造の連続性があった可能性を理解した。 2024/01/21

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