内容説明
今こそ知ろう明治・大正・昭和、揺れ動く時代を生きた人々の歴史。
目次
近代の横顔―国策との関連を中心に
1 明治維新と北海道
2 欧米文化の移植
3 北海道移住
4 開拓の進展と北海道農業
5 鰊漁業と漁村
6 鉱工業の発展
7 第一次世界大戦と北海道
8 アイヌの人びと
9 不況と戦争の時代
10 女性史にみる北の大地
11 生活文化の変化
12 戦後の北海道
13 経済の高度成長と北海道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
5
北海道開拓の歴史をさらりとおさらいするのに適した本。政治的な面からの北海道開拓の説明が多い。実際の開拓民たちがどんなふうに土地を切り開いていったか、その詳細な説明はほとんどない。想像を絶する苦難の連続だったことを思うとその点が残念。明治以前の北海道はそのほとんどが原生林で覆われているか不毛の湿原だった。その自然を大量破壊し動物を絶滅させた和人の罪、あぶれ者の移入による治安の悪化等に関しても触れられていない。ただ、先住のアイヌ民族の迫害の歴史には大きくページを割いていることは評価できる。2012/04/10