出版社内容情報
ヴォルフガング・ヴィッパーマン[ヴォルフガング ヴィッパーマン]
著・文・その他
林 功三[ハヤシ コウゾウ]
翻訳
柴田 敬二[シバタ ケイジ]
翻訳
内容説明
戦後ドイツにおいて、哲学者・歴史学者からジャーナリストまでを巻き込んで幾度も繰り返されてきたナチズムをめぐる論争を、いまあらためて辿り直す。テーマごとに「論争」を整理し、歴史「事実」と照合・検討する。ドイツ国家・国民はどのように負の歴史に応答してきたのか。
目次
総統国家か、階級国家か、それとも人種国家か?―当初から今日にいたるまでの第三帝国の理解について
テロリズム独裁の樹立
外交政策と戦争遂行
社会政策と経済政策
ナチスの対青少年政策
女性とナチズム
ユダヤ人とその他の犠牲者の迫害
教会闘争と抵抗
著者等紹介
林功三[ハヤシコウゾウ]
1928年生。京都大学名誉教授。ドイツ文化・社会史
柴田敬二[シバタケイジ]
1928年生。ドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
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訳者あとがきも迫力あった。非常に興味深く読んだ。2013/08/16
札幌近現代史研究所(者。自称)
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ヴォルフガング・ヴィッパーマンによる、大変浩瀚な、ナチズムに対する研究や考察や議論や批判や時には例の近代化テーゼと言った肯定的なものまで網羅した書籍。本文は長くはないが原注が全体の3割を占め読むのに時間がかかったが読了して得られるものは大きい。様々な学説の紹介やその肯定的、批判的な点の膨大な書籍群に依拠した指摘、おおまかなナチ・ドイツ期の流れや戦後のナチズム研究の概要を殆ど漏らすことなく概観できる。ナチズム研究者やその分野、近現代史に深く憂慮を持って興味を持つ一般読者にとっても必読の文献と言えよう。2019/11/15