マンガ・アニメで論文・レポートを書く―「好き」を学問にする方法

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マンガ・アニメで論文・レポートを書く―「好き」を学問にする方法

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623079421
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C3036

出版社内容情報

語り、教育、政治、メディア・ミックス、海外展開、少女、食…マンガ・アニメで社会を読み解くための待望の道案内。マンガ・アニメで研究するとはいかなることなのか。表現論・作家論・作品論に偏ることなく、実社会との接点を重視した研究はいかになされるのか。マンガ・アニメを題材に論文を書きたいという国内外の学生が増える一方、現状の大学教育ではそれに対応できていない。本書では、マンガ・アニメで論文を書く際の「お手本」を学際的な観点から作り、学生や教員の一助となることを目指す。

はじめに





序 章 マンガ・アニメで研究するということ(山田奨治)





 第I部 文化・社会からマンガ・アニメへ



第1章 語り──マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性(谷川建司)

 1 何を明らかにするのか

 2 『魔法少女まどか☆マギカ』

 3 『JIN─仁─』

 4 日本人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」

 5 結 論



コラム1 戦う文豪、闘う偉人──「異能バトル」作品からみる現在(飯倉義之)



第2章 形態──デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間(石田佐恵子)

 1 時間の社会学から探求する「マンガと時間」

 2 「連載」という作品発表形態の成立──マンガ雑誌と市場構造

 3 「物語の中の時間」と「読者の生きられる時間」との関係

 4 デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間



コラム2 マンガが社会と繋がるとき──〈3・11マンガ〉から考える(イトウユウ)



第3章 教育──子どもだけの世界における子どもの自律性・生命性・道徳(宮崎康子)

 1 子どもだけの世界

 2 自律性の獲得と人間形成の物語としての『漂流教室』

 3 『7SEEDS』における未来に蒔かれた種としての子どもたち

 4 子どもの自律性・生命性・道徳



コラム3 生命性の次元に触れる──五十嵐大介『海獣の子供』(宮崎康子)



第4章 政治──「伝記学習マンガ」を形作るもの(イトウユウ/山中千恵)

 1 何を明らかにするのか

 2 伝記学習マンガのタイトル選択傾向を分析する

 3 伝記学習マンガの「表現」を分析する

 4 「学習マンガ」と「伝記本」の親和性

 5 結論──伝記学習マンガの〈政治性〉



第5章 近代性──産科医・助産師の活躍する“医療マンガ”(安井眞奈美)

 1 少数派の立場から考える

 2 産科医、助産師の活躍するマンガ

 3 出産環境の近現代

 4 医療マンガは何を物語っているのか

 5 医療マンガの社会的意義



コラム4 メディアに描かれる子どもイメージ(宮崎康子)





 第?部 マンガ・アニメから文化・社会へ



第6章 舞台──日本のアニメ・マンガと観光・文化・社会(岡本 健)

 1 アニメ・マンガと観光の関係性

 2 アニメ聖地巡礼とコンテンツツーリズム

 3 アニメ・マンガ聖地における文化の伝達

 4 コンテンツツーリズムに関わるコミュニケーション

 5 観光コミュニケーションと文化創造



第7章 メディアミックス──そういうのもあるのか(横濱雄二)

 1 メディアミックス

 2 『孤独のグルメ』について

 3 マンガ受容の広がり

 4 井之頭五郎というキャラ

 5 キャラと作品のメディアミックス



コラム5 フランスにおけるmangaの受容──影響、占有、周縁?(高馬京子)



第8章 海外展開──『るろうに剣心』の映画化とフィリピンでの人気(北浦寛之)

 1 映画のヒットと海外展開

 2 『るろうに剣心』の映画化

 3 フィリピンでの人気

 4 他のアニメは「剣心」に続けるか



コラム6 卒論テーマは「韓国でマンガが大人気」です!──それって、いつのどんなマンガの話?(山中千恵)



第9章 少女──フランス女性読者のアイデンティティー形成とキャラクターの役割(高馬京子)

 1 何を明らかにするのか

 2 フランスにおけるshojo受容の歴史的背景

 3 フランスのメディア言説による追従すべき少女像の形成

 4 フランス読者の言説により理想として形成されるshojoの少女像

 5 結論にかえて



コラム7 英国新聞からみる日本の児童ポルノ問題──マンガ・アニメの記述を中心に(小泉友則)



第10章 食──ひとり飯にみる違和感と共感のゆくえ(西村大志)

 1 食べることの滑稽さ──『かっこいいスキヤキ』

 2 共感される自由なひとり飯──『孤独のグルメ』

 3 共感から実用へ──『花のズボラ飯』

 4 滑稽さへの回帰とネット時代の食マンガのゆくえ──『食の軍師』



第11章 言語──日本語から見たマンガ・アニメ(金水 敏)

 1 何を明らかにしようとするか

 2 役割語とは何か

 3 物語の構造とアーキタイプ

 4 アーキタイプと役割語

 5 ケーススタディ──『風の谷のナウシカ』

 6 研究法のまとめ



コラム8 「せんせい、ちょっと待っておれ!」──マンガ・アニメに牽引された日本語学習(山本冴里)





おわりに

マンガ・アニメ作品名索引

人名索引

山田 奨治[ヤマダ ショウジ]
2017年1月現在国際日本文化研究センター研究部教授(テレビ・コマーシャル研究)

内容説明

マンガ・アニメで研究するとはいかなることなのか。表現論・作家論・作品論に偏ることなく、実社会との接点を重視した研究はいかになされるのか。マンガ・アニメを題材に論文を書きたいという国内外の学生が増える一方、現状の大学教育ではそれに対応できていない。本書では、マンガ・アニメで論文を書く際の「お手本」を学際的な観点から作り、学生や教員の一助となることを目指す。

目次

第1部 文化・社会からマンガ・アニメへ(語り―マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性;形態―デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間;教育―子どもだけの世界における子どもの自律性・生命性・道徳;政治―「伝記学習マンガ」を形作るもの;近代性―産科医・助産師の活躍する“医療マンガ”)
第2部 マンガ・アニメから文化・社会へ(舞台―日本のアニメ・マンガと観光・文化・社会;メディアミックス―そういうのもあるのか;海外展開―『るろうに剣心』の映画化とフィリピンでの人気;少女―フランス女性読者のアイデンティティー形成とキャラクターの役割;食―ひとり飯にみる違和感と共感のゆくえ;言語―日本語から見たマンガ・アニメ)

著者等紹介

山田奨治[ヤマダショウジ]
1963年大阪府生まれ。1988年筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了。1998年京都大学博士(工学)。現在、国際日本文化研究センター教授。総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Chicken Book

5
一年間積読していたものをこの度ようやく読了。「マンガ・アニメが研究になったら楽しいだろうな」と軽い気持ちで始めたゼミの活動がつらくて研究から逃げていた。一年越しに考え至ったのは、「マンガやアニメは表象の結果でしかないから、それを表面的に研究しても大した学問的成果は出せない」ということ。この本では、マンガやアニメを専門としない各方面の学者がそれぞれの切り口で論じている。マンガやアニメの研究には、その背後にある学問的知見と組み合わせなければならないということがわかったため、今度こそは研究が頑張れそうだ。2021/09/11

左手爆弾

5
今や当たり前になりつつある、マンガやアニメを題材にした卒論やレポート。本書はハウツー本ではなく、様々な領域の専門家たちによる、アニメやマンガについての論考のケース・スタディ集である。その意味では、専門性に裏打ちされた評論としても普通に読める。以下、気に入った点。まどマギでは忠臣蔵から受け継がれた「コミュニケーション成就のカタルシス」が鍵となっている。伝記学習マンガの人選や扱い方はかなり偏りがある。マンガのキャラには特定の「役割語」が存在している。まお、260頁の研究法のまとめはハウツーとしても利用できる。2018/01/10

東雲そら

2
ネタっぽいですが、値段相応の(4000円程)、かなりしっかりとした学術的な内容です。卒論に望む学生諸氏だけでなく、テーマの切り口や構成、類比や対比を用いた多角的な視点で作品を読み解くための手引きにするなど、在野の方(でいいのかな)でも趣味として考察を深化させるための一助にもなると思います。▼卒論の書き方は指導もあると思いますし、ネットでも検索で簡単に知ることができますが、サブカル分野で大真面目なレポートを読めることに本書の意義は特にあります。(続く)2019/02/06

ゆずこ*

0
★★★2017/06/28

よっちん

0
研究室2021/04/16

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