表象としての母性

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  • サイズ A5判/ページ数 198,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623046553
  • NDC分類 904
  • Cコード C3097

内容説明

「母性」はいかに語られ、その言説によって母の実体として定着してきたのかを、英語圏文化、特に文学・映画作品から見る。そして、そこで扱われる摂食異常、母娘関係、妊娠・出産のシーンなどが文学や映像でいかに表象されているのかを捉える。同時に「母性」がどのように時代のイデオロギーに影響を受けているのか、あるいは対抗しているのかを考察する。

目次

母性論
第1部 英国の母性観(母性の誕生;フランケンシュタインとメアリー・シェリーのねじれた母性)
第2部 抵抗する娘たち(母の死は娘の解放なのか―「真ん中の引き出し」;食べることと母娘の対立―マーガレット・アトウッドの『レディ・オラクル』 ほか)
第3部 映画の中の母性(母の娘でもなく父の娘でもなく―『マーニー』;家父長制度を拒絶・共謀する母―『ステラ』 ほか)
第4部 妊娠・出産の表象(語りえないものを語る―二人のジーニーの出産;『エイリアン』三作品における母性 ほか)

著者等紹介

平林美都子[ヒラバヤシミトコ]
名古屋大学文学部卒。同博士課程修了。愛知淑徳大学文化創造学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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すむるとろん

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大変とっつきやすい内容でありながら、数多くの文献が援用され、同じようなテーマの研究を目指す身としてとても参考になった。「エイリアン」シリーズについては、もう少し詳細な論文をかじったことがあるためやや物足りなかったが、フランケンシュタインの分析は、先入観を払拭し、特に興味深かった。2013/03/08

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