内容説明
狩野芳崖(一八二八~一八八八)・高橋由一(一八二八~一八九四)同じ文政十一年生まれの狩野芳崖と高橋由一は、幕末明治の動乱を生き抜き、かたや近代日本画、かたや近代洋画の基礎をつくった画家である。本書は、この対照的な二人の人生と画業を通じて、日本画と洋画、伝統と革新とに揺れ動きながら「近代美術」が形成されていく様を描く。
目次
序章 二人の画家、二つの近代
第1章 狩野芳崖の生涯
第2章 高橋由一の生涯
第3章 芳崖、由一、狩野派から近代絵画へ
第4章 スケッチブックに見るひとつの近代
第5章 由一、油絵による近代画の創始
第6章 芳崖の絶筆『悲母観音』をめぐって
終章 二つの近代、その後
著者等紹介
古田亮[フルタリョウ]
1964年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程中退。東京国立博物館勤務を経て、東京国立近代美術館企画課主任研究官。専攻は近代日本美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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