出版社内容情報
「徒然草」の真実、孤独な青年から人生の達人へ。
内容説明
兼好(一二八三頃~一三五二頃)鎌倉時代末期の二条派歌人。現実への違和感を持つ孤独な青年兼好は、いかにして人生の達人へと成熟したか。老成した人物という既成のイメージを吹き払い、変貌する精神のダイナミズムを『徒然草』から読み取る。今ここに清新な兼好像を提示する。
目次
第1章 精神の近代
第2章 見出された兼好
第3章 描かれた兼好
第4章 兼好の青春
第5章 批評家誕生
第6章 兼好のゆくえ
著者等紹介
島内裕子[シマウチユウコ]
1953年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科から、東京大学大学院修士課程に進学し、博士課程を単位取得満期退学。放送大学教養学部助教授
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