シリーズもっと知りたい名作の世界
若草物語

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  • サイズ B5判/ページ数 161,/高さ 26cm
  • 商品コード 9784623043675
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

内容説明

理想の家族物語をひもといていくと、今までには見えなかった物語が見えてくる。本書は、作家紹介のほか、同時代の文学・文化的側面などから面白いエピソードを交えながら作品を紹介。その魅力を存分に味わえる1冊。巻末資料も充実。

目次

1 オルコットの世界への案内(書くことが生きること―ルイザ・メイ・オルコットの生涯と作品;屋根裏部屋から陽の当たる場所へ―自分自身の居場所を探して)
2 新しい物語の誕生(『若草物語』とは何か―社会的・文化的コンテクストの中で;読む少女から書く少女へ―新しい少女小説『若草物語』の誕生 ほか)
3 子ども部屋から広い世界へ(思春期の三人―ジョー、ローリー、そしてメグ;少女たちの日常を描く―ファンタジーからリアリズムへ ほか)
4 時代を超える物語(いま、私が読む;若草物語と戦争 ほか)

著者等紹介

高田賢一[タカダケンイチ]
現在、青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コニコ@共楽

17
一般的に児童文学としてとらえられている「若草物語」をさまざま観点から考察している本です。時代を超えて論じられる点で、あらためてこの作品の普遍性を感じます。アメリカが歴史的に家庭、女性というものをどうとらえてきたのか、文学と芸術の関係、何回も映画化される理由なども興味深いです。特にびっくりしたのが8章の「欺瞞なくして中流階級の娘は生き抜けない」の論説。アメリカの見えざる階級に触れ、教師と牧師を語っているのが印象的でした。20世紀に書かれた『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』と比較しています。2021/04/22

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