アインシュタインの思考をたどる―時空の哲学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623042609
  • NDC分類 421.2
  • Cコード C3010

出版社内容情報

特殊相対性から一般相対性へ平易独創的解説。

内容説明

アインシュタインに関わる本は、伝記や解説を含めておびただしい数にのぼる。しかし、彼の最高傑作である一般相対性理論を一般向けに平易に解説したものは見当たらない。本書は、特殊相対性理論から一般相対性理論にいたる思考の難関を、時空哲学の革命的変革を求めて、明快かつ独創的に解きほぐす最良の一冊。

目次

第1章 古典力学と電磁気学から特殊相対性理論へ(1905)
第2章 等価原理の着想(1907‐1911)
第3章 曲がった時空(1912‐1915)
第4章 穴の謎(1913‐1915)
第5章 シュヴァルツシルト幾何学とブラックホール
第6章 時空の哲学入門

著者等紹介

内井惣七[ウチイソウシチ]
1943年香川県高松市生まれ。1965年京都大学工学部卒業。1967年京都大学文学部卒業。1971年ミシガン大学Ph.D。現在、京都大学大学院文学研究科教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいすけ

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これから言うことは、小生の思いつきで申し訳ないが、物理学を空間や時間といった概念を最初から仮定しないで再構築することは可能だろうか。 概念自体を未知変数のように扱い、物理現象の解明にあたり、我々が知りたい情報によって、適当に概念を選んでいく・・・。 私が、抜群に数学ができるのであれば、取り組んでみたいトンデモ理論であります(笑) 物理学の主流を、読書を介して追いかけている人に、ifの視点を片隅において読んでもらえると、別の味がある本ではないかと思いました。 改めて大変おすすめしたいです。2014/09/24

けいすけ

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古典物理学が見直され、相対論や量子力学が現代物理学と位置づけられ、万物の理論の候補として、M理論や超弦理論が挙げられている中で、マッハ流の力学を引き継いで研究しているというマイノリティな物理学者バーバーの理論の発展が、もしも・・・と素人ながら思ってしまいました。 古典物理学において、時間と空間という二つの概念が重要な位置を占めている。対して(バーバー曰く)マッハ流の力学では空間という一つの概念が重要だという。最初から時間を仮定していない。これは理論の自由度が広くなったことを意味していますね。 (続く)2014/09/24

けいすけ

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読みなれた本なので再読。 初読時は、興味が強かった相対論に重きを置いて読んでいました。 今回は再読なので、よりフラットな視点で読むことができました。 すると、エルストン・マッハの相対主義力学と、彼の思想を継いだ20世紀の物理学者によるその後の発展の説明に大きく興味をそそられました。 (続く)2014/09/24

けいすけ

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題名通りの本です。 相対論の解説本は多々ありますが、概念を構築するにいたる思考過程の記述は、他書では得られない“泥臭さ“がうまく表現されているように感じました。 ブルーバックスだと物足りない。専門書だと持て余す。そのような温度感をもった人におすすめしたい一冊です。

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