出版社内容情報
【内容】
雇用創造と都市再生への基本路線――
歴史的・実証的分析と現実認識から、個性を生かした大都市の未来を展望。
戦前から日本有数の商業工業地帯であり、戦後重化学工業化の波に乗り、急速な大都市化を遂げた大阪。東京と比肩し、「2眼レフ」構造を担ってきた大阪は今、産業構造の転換とともに「地盤沈下」、「ローカル化」が進み、地方中枢都市と比肩されるまでその地位は変化した。本書は、大都市大阪の来歴から現在の実態までを把握し、新たな政策・産業の動向を踏まえて検証し、大阪再生のあり方を探る。
【目次】
大阪総図
序 大阪問題と大阪の産業構造………富澤修身
1部 大阪の産業構造と都市の変貌
1 戦後大阪産業の変遷………………安井國雄
2 大阪産業と地域開発・都市開発…遠藤宏一
3 大阪の交通と都市構造……………西村 弘
2部 大阪の都市型産業の盛衰と展望
4 機械工業と産業集積の系譜………中瀬哲史
5 繊維産業……………………………富澤修身
6 卸売業の「付加価値」化…………加藤 司
7 医薬品産業…………………………堂野智史
8 サービス産業………………………富澤修身
9 小売業とまちづくり………………石原武政
10 大阪産業のグローバル化………鈴木洋太郎
3部 産業再生と産業政策の可能性
11 大阪の産業再生と地域産業政策…植田浩史
12 大都市自治体の産業政策…………桑原武志
13 大阪の都市政策と産業……………遠藤宏一
終 産業活動の資産としての都市
………………………長尾謙吉・立見淳哉
あとがき/索引
内容説明
戦前から日本有数の商工業地帯であり、戦後重化学工業化の波に乗り、急速な大都市化を遂げた大阪。東京と比肩し「二眼レフ」構造を担ってきた大阪は今、産業構造の転換とともに「地盤沈下」「ローカル化」が進み、地方中枢都市と比肩されるまでその地位は変化した。本書は、大都市大阪の来歴から現在までの実態を把握し、その「特殊性」「固有性」を踏まえつつ、新たな政策・産業の動向を検証し、大阪再生のあり方を探る。
目次
大阪問題と大阪の産業構造―その多層性・多様性・個性の視点から
第1部 大阪の産業構造と都市の変貌(戦後大阪産業の変遷―個別産業・業種の「盛衰」比較分析;大阪産業と地域開発・都市開発―繰り返された公共事業依存型の「間接的振興論」;大阪の交通と都市構造―産業振興策としての交通体系整備)
第2部 大阪の都市型産業の盛衰と展望(機械工業と産業集積の系譜―産業集積力の継承と基盤的技術の維持・発展;繊維産業―ファッション・ビジネス化;卸売業の「付加価値」化―グローバル競争下でどう実現するか ほか)
第3部 産業再生と産業政策の可能性(大阪の産業再生と地域産業政策―産業再生プログラムと中小企業;大都市自治体の産業政策―その政治的条件;大阪の都市政策と産業―関西版「内発的発展」モデルのリアリティ)
産業活動の資産としての都市―大都市の関係性資産と産業再生
著者等紹介
安井国雄[ヤスイクニオ]
1945年生まれ。1968年神戸市外国語大学外国語学部卒業。大阪市立大学大学院経済学研究科を経て、現在、大阪市立大学大学院経営学研究科教授(商学博士)
富沢修身[トミザワオサミ]
1954年生まれ。1979年京都大学経済学部卒業。東北大学大学院経済学研究科博士後期課程を経て、現在、大阪市立大学大学院経営学研究科教授(経済学博士)
遠藤宏一[エンドウヒロイチ]
1942年生まれ。1964年金沢大学法文学部卒業。大阪市立大学大学院経営学研究科を経て、現在、大阪市立大学大学院経営学研究科教授(商学博士)
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