保育を支える発達心理学―関係発達保育論入門

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623034291
  • NDC分類 376.11
  • Cコード C3011

出版社内容情報

【内容】
保育は一人ひとりの子どもたちの「育つ力」とこれを支えるおとなの「育てる」働きかけのダイナミックスです。しかも、育てられる者が育てる者になるという世代の循環のなかに織り込められた発達への期待や願いをともなったいとなみです。
保育のなかにみる子どもの発達とその新しい視点をおとどけします。

【目次】
序 章 育てること、保育すること
1保育をとりまく困難な状況/2「育てる」とはどういうことか/3「育てる」ことを中心に据えた新しい発達心理学を目指して/4保育が難しい営みであることを認識するために/5保育の場において見えにくくなっているもの
第1章 保育の背景にあるもの
1保育の場の両義性/2人間であることが抱える両義性/3これまでの発達の見方と自己性の問題/4関係発達という新しい視点
第2章 一人の子どもの育ちを追って
    ――子どもを育てるということの原点にたち返るために
はじめに/1乳児期前半(~7カ月頃)/2乳児期後半(8カ月から1歳4カ月頃までに)/31歳5カ月頃から2歳頃/42歳頃から2歳半頃にかけて/52歳半から3歳過ぎにかけて/6本章の全体のまとめ
第3章 保育の場の諸問題
    ――保育の場で大切なこと、気になること
1子どもの気持ちを「受け止める」と「受け入れる」の違い/2信頼関係:子どもの信頼感、自信、安心感、存在感/3依存と自立をどう見るか/4保育者は子どもの何をみるのか/5自己発揮と自己抑制のあいだ:自我の発達と保育者の対応/6コミュニケーション/7ルールと約束、そして善悪の意識をどう考えるか/8幼児期の「いじめ」を巡って/9障害児保育について
終 章 保育に期待すること
1あるときある園で/2「子どもの目」「大人の目」/3彼岸は彼岸に/4〈みんなということ〉/5保育者の心が子どもの心を育てる/6子どもは大人の姿を見て育つ

内容説明

保育は一人ひとりの子供たちの「育つ力」とこれを支えるおとなの「育てる」働きかけのダイナミックスです。しかも、育てられる者が育てる者になるという世代の循環のなかに織り込められた発達への期待や願いをともなったいとなみです。本書では、保育のなかにみる子どもの発達とその新しい視点をおとどけします。

目次

序章 育てること、保育すること
第1章 保育の背景にあるもの
第2章 一人の子どもの育ちを追って―子どもを育てるということの原点にたち返るために
第3章 保育の場の諸問題―保育の場で大切なこと、気になること
終章 保育に期待すること

著者等紹介

鯨岡峻[クジラオカタカシ]
1943年生まれ。1970年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学博士(文学)。現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に『心理の現象学』(1986、世界書院)、『原初的コミュニケーションの諸相』(1997、ミネルヴァ書房)、『両義性の発達心理学』(1998、ミネルヴァ書房)、『関係発達論の構築』(1999、ミネルヴァ書房)、『関係発達論の展開』(1999、ミネルヴァ書房)、『養護学校は、今』(編、2000、ミネルヴァ書房)

鯨岡和子[クジラオカカズコ]
1945年生まれ。1970年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。現在大阪成蹊女子短期大学非常勤講師。編訳著に『母と子のあいだ』(共訳、1989、ミネルヴァ書房)、『親はどのようにしてあかちゃんをひとりの人間にするか』(共訳、1993、ミネルヴァ書房)、『保育講座「保育内容人間関係」』(共著、2001、ミネルヴァ書房)
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