出版社内容情報
【内容】
本書はイギリス労働運動の研究から、近代ヨーロッパ全般の革命や社会運動に広い視野からメスを入れたホブズボームの論文集である。
著者自らが、単純明瞭な年代史、歴史叙述の諸境界からはみ出ている、と特徴づけているが、ここに展開される労働運動についてのウェッブ批判は、労働組合の体制の方向性分化の局面、また理念的にだけでなく、歴史分析をとおして行うという総体的連関から、具体的に論述されている。その意味でも本書は、立体的なイギリス労働者階級をきざむ方向を打ち出しており、画期的なものとなっている。
【目次】
序
日本語版への序
凡 例
一トマス・ペイン 二機械破壊者たち 三メソディズムとブリテンにおける革命の脅威 四遍歴職人 五ブリテンの生活水準、一七九〇―一八五〇 六歴史と「くらい劣悪な工場」 七生活水準論争・補遺 八一八〇〇年以降の経済的諸変動と若干の社会運動 九ブリテンのガス労働者、一八七三―一九一四年 一〇ブリテンの一般労働組合、一八八九―一九一四年 一一港湾の全国組合 一二ハインドマンと社会民主連盟 一三マルクス博士とヴィクトリア時代の批判家 一四フェイビアン主義者の再検討 一五一九世紀ブリテンにおける労働貴族層 一六一八五〇年以降のブリテンの労働運動における諸傾向 一七一九世紀の産業における慣習、賃金および労働負担 一八 労働者の伝統
訳者あとがき
索 引
内容説明
イギリス労働運動の研究から、近代ヨーロッパ全般の革命や社会運動に広い視野からメスを入れたホブズボームの論文集。ここに展開されるウェッブ批判は、労働組合の体制の方向性分化の局面、また理念的にだけでなく、歴史分析をとおした総体的連関から、具体的に論述されている。立体的なイギリス労働者階級をきざむ方向を打ちだしたホブズボーム名著の邦訳。
目次
トマス・ペイン
機械破壊者たち
メソディズムとブリテンにおける革命の脅威
遍歴職人
ブリテンの生活水準、1790‐1850年
歴史と「くらい劣悪な工場」
生活水準論争・補遺
1800年以降の経済的諸変動と若干の社会運動
ブリテンのガス労働者、1873‐1914年
ブリテンの一般労働組合、1889‐1914年〔ほか〕