児童養護への招待―若い実践者への手引き

児童養護への招待―若い実践者への手引き

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623025442
  • NDC分類 369.49
  • Cコード C3036

出版社内容情報

【内容】
養護の仕事についてまだ間もない若い実践者が出会う日常的な疑問・悩みに簡潔に答えるため,<施設の主人公は子どもたちである>という視点から,子どもの人権を育てる施設像を提示する。

【目次】
初版まえがき――若い実践者と共に学び、共に育つことを願って
改訂版まえがき――1997年児童福祉法改正をふまえて

第1章 児童養護とは・児童養護施設とは
1 児童養護問題とは――児童養護問題の背景と社会的児童養護体系
2 児童養護施設とは
3 養護問題・児童養護施設の歴史――主として戦後の歴史
4 児童養護施設の子どもたち――今日の課題
5 児童養護の基盤――児童福祉法・児童憲章・子どもの権利条約
6 施設養護の原理――「児童養護の実践指針」「子ども版実践指針」から

第2章 施設との出会い――人権が守られ、心やすらぐ生活の場を
7 施設入所の前後――児童相談所から児童福祉養護施設へ
8 子どもを受け入れるとき――どんな準備が必要か
9 援助方針の樹立――子どもの参加
10 人間関係の出発――ラポールの形成
11 心を癒す援助
12 子ども同士の関係の形式
13 施設の一日――ゆとりある楽しい生活をめざす

第3章 施設でくらす・地域でくらす
――子どもが主人公・未来の主権者を育てる児童養護
14 個別の援助――個性の尊重、個別的ニーズの尊重、自己決定と成長の展望
15 集団の援助――育ち合う集団、自治力のある集団、差別やいじめのない集団
16 幼児の援助――幼児の発達の特性の尊重、継続的愛情関係の保障
17 休息・余暇・遊びの援助
18 プライバシーの尊重と自主性の援助
19 体罰や粗野なあつかいをなくす
20 学習の援助――低学力の克服
21 地域生活と社会体験の援助――地域でくらす
22 性への援助(1)――年少児から始まる性の教育と援助
23 性への援助(2)――年長児への援助
24 里親・養子縁組による援助

第4章 進路援助・進学援助・社会生活援助――自立への援助
25 進学援助はどうするか・進学後の援助をどうするか
26 社会生活への準備(1)――職業への準備
27 社会生活への準備(2)――市民生活・家庭生活への準備
28 アフターケア(社会生活援助)のすすめかた

第5章 子どもと家族への援助――家族と共に生きる施設
29 共同子育てのすすめ
30 子どもと家族への援助
――入所の日から始まる家族・子ども・施設のかかわり
31 家庭復帰をどう進めるか
32 在日外国人と養護問題

第6章 「問題行動」などの理解と援助
33 「問題行動」の理解と援助の基本――治療的アプローチの考え方にふれて
34 家出、暴力、いじめ、薬物濫用など
35 不登校、無気力、対人恐怖など
36 児童虐待問題にどう取り組むか

第7章 児童養護の仕事
37 児童養護施設で働く意義・働きがい
38 若い職員への期待
39 子どものモデルとしての職員
――社会性、文化性、広い視野、ファッション、生活態度
40 援助の方法論と技術――児童ソーシャルワーク的援助方法
41 施設職員のチームワーク・人間関係・職員会議の意義と運営
42 関係機関とのつきあい――児童相談所・学校・職場・医療機関など
43 児童養護施設で働き続ける――働き続けるための諸条件
44 実習生を受け入れる――実習の意義・職員と実習生の葛藤の解決など
45 児童養護の記録と事例研究
――子ども理解と援助に生きる日常記録と事例研究
46 児童養護問題の学習・研究活動――養問研の紹介を含めて

第8章 施設運営・法律問題・施設改革問題・里親と養子制度
47 児童養護と子どもの人権を守るための法的諸問題
――子どもの人権擁護、親権、保証人など
48 児童養護施設に関する法律・制度
――児童福祉法、児童福祉施設最低基準、措置制度
49 施設運営の基礎知識――人事・法人・財政など
50 里親・養子(特別養子)制度と課題
51 児童養護施設改革問題のアウトライン――明日の施設養護をめざして

第9章 児童養護問題をもう少し深く学ぶために
――関連する本や雑誌の紹介

第10章 児童養護関係法・施策等一覧

第11章 資料
児童養護の実践指針(第4版)
あなたの権利はどう守られるか:子どものための手引き(第2版)

内容説明

本書は、児童養護のあり方、実践していく上での日常的な疑問、悩み、知りたいことに手短かにかつ具体的に応えるとともに、今後の仕事に取り組む意欲やヒントを見出し、自分の実践を検証し、また自信を得る手助けになればと、企画されたものです。「施設の主人公は子どもたちである」という視点から、児童養護にかかわる仲間同士が、共に学び共に育ちあうことの大切さを提示します。

目次

第1章 児童養護とは・施設養護とは
第2章 施設との出会い
第3章 施設でくらす・地域でくらす
第4章 進路援助・進学援助・社会生活援助
第5章 子どもと家族への援助
第6章 「問題行動」などの理解と援助
第7章 児童養護の仕事
第8章 施設運営・法律問題・施設改革問題・里親と養子制度
第9章 児童養護問題をもう少し深く学ぶために
第10章 児童養護関係法・施策等一覧