出版社内容情報
【内容】
自動車・半導体の２業種を中心に国際産業の動態を分析するとともに，国際貿易論や南北問題論，環境経済学などの諸分野からその現象を理論的に再構成する試み。
【目次】
第1章 国際産業論序説
――国際産業をどのようにとらえるか――
1 国際産業のとらえかた
2 国際産業と国際分業
3 国際産業と世界貿易
4 国際産業と多国籍企業
5 国際産業と世界的集中・集積
6 世界商業社会としての世界市場の展望
第2章 国際分業論
――日本の生産システムと新国際分業――
1 国際市場価格の形成とフォード主義下の国際分業
2 国際分業の展開とホフマン＝カプリンスキーの問題提起
3 「システモファクチュア」概念の混乱と国際分業
4 世界市場をめぐる諸資本間の競争と新国際分業
第3章 多国籍企業論
――内部化理論をこえて――
1 多国籍企業への内部化アプローチ
2 内部化理論における多国籍企業・対外直接投資
3 企業と直接投資の本質――批判(1)
4 多国籍企業と独占、社会的効率――批判(2)
5 グローバリゼーションの現段階――批判(3)
第4章 会社間ネットワーク論
――取締役兼任制による会社間関係の分析――
1 会社間ネットワーク分析の基礎
2 会社間ネットワークの基本構造
3 グローバルな会社間ネットワークの展開
第5章 国際半導体産業と国際市場価値論
――世界半導体市場における米・日・韓の競争――
1 国際価格分析の方法
2 世界半導体市場における国際価格形成
3 半導体の国際価格形成の技術的基盤
4 国際市場価値法則の貫徹
第6章 半導体産業をめぐる国際的な競争・独占
――ハイテク型産業における競争要因
1 課題設定
2 世界市場における競争の概観
3 競争的産業としての半導体産業
4 半導体産業における独占的傾向
5 国際的な競争戦の展望
第7章 日本自動車産業の展開と生産システム
――フレキシビリティの確立と国際競争力の強化――
1 日本自動車産業への国際的注目
2 戦後日本自動車産業の発展と構造
3 自動車産業の生産分業構造
4 生産システムの展開と分業構造・労使関係
5 日本自動車産業の問題と21世紀への課題
第8章 日本自動車産業の国際化
――日本的生産システムの特殊性・普遍性――
1 日本自動車産業の台頭
2 日本自動車産業の競争力の形成史
3 日米の生産システム
4 日本自動車産業の対米進出
5 日本的システムの特殊性・普遍性
第9章 国際分業と地球環境問題
――南北問題としてのアプローチ――
1 環境問題の「第2の波」の到来
2 地球環境問題とは何か
3 国際分業と公害輸出
4 農林業と環境問題
5 「貧困と環境悪化の悪循環」論
6 地球環境問題と国際協力
第10章 援助問題の政治経済学
――人権的援助論の基本構成――
1 三つの援助論
2 経済協力をめぐる諸問題
3 ODAをめぐる諸問題
4 人権援助論の基本構成
内容説明
日米産業間競争において高い国際競争力を作り上げた日本産業の日本的生産システムとはいかなるものであったのか―。本書は、自動車・半導体の２業種を中心に国際産業の動態を分析するとともに、国際貿易論や南北問題論、環境経済学などの諸分野からその現象を理論的に再構成する試みである。
目次
第１章 国際産業論序説―国際産業をどのようにとらえるか
第２章 国際分業論―日本の生産システムと新国際分業
第３章 多国籍企業論―内部化理論をこえて
第４章 会社間ネットワーク論―取締役兼任制による会社間関係の分析
第５章 国際半導体産業と国際市場価値論―世界半導体市場における米・日・韓の競争
第６章 半導体産業をめぐる国際的な競争・独占―ハイテク型産業における競争要因
第７章 日本自動車産業の展開と生産システム―フレキシビリティの確立と国際競争力の強化
第８章 日本自動車産業の国際化―日本的生産システムの特殊性・普遍性
第９章 国際分業と地球環境問題―南北問題としてのアプローチ
第１０章 援助問題の政治経済学―人権的援助論の基本構成
