理想の教室
ワールドカップの世界史

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  • サイズ B6判/ページ数 181,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622083191
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C1375

内容説明

W杯、第1回から日韓大会まで、すべての大会を、国際関係の視点から振り返りまとめた。W杯と国際政治がクロスする波乱に満ちた現代史。各々の大会が広い視野で深く理解できる。もちろん、試合自体の解説もある。巻末には年表と各大会の概要を付す。サッカーの現在と将来への考察も読みどころ。サッカー・ファン必読の書。

目次

プロローグ―世界史とサッカー、そしてサッカーの起源
草創期―サッカーのグローバリゼーション
第1回ウルグアイ大会(一九三〇年)―ラプラタ河畔の決戦
第2回イタリア大会(一九三四年)―ローマ、ベルリン、そして東京
第3回フランス大会(一九三八年)―ワルツと行進曲
第4回ブラジル大会(一九五〇年)―サッカー王国の「白い呪い」
第5回スイス大会(一九五四年)―消えた魔法使いたち
第6回スウェーデン大会(一九五八年)―サッカーの新時代到来
第7回チリ大会(一九六二年)―太平洋戦争を越えて
第8回イングランド大会(一九六六年)―「サッカーの母国」の栄光と疑惑〔ほか〕

著者等紹介

千田善[チダゼン]
1958年生まれ。ジャーナリスト、中央大学法学部講師。専門は国際政治、異文化交流論。旧ユーゴスラビア滞在は、のべ十年近くにおよぶ。現在も、日本と現地を往復しながら、国際政治、民族紛争、軍備問題などを精力的に取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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サアベドラ

16
著者はユーゴ内戦などの著作のあるジャーナリスト。2006年刊。1930年の第1回大会から日韓大会までのワールドカップの模様を当時の国際情勢とともにまとめている。ファシズム、東西冷戦、フォークランド紛争にユーゴ内戦と各時代のイシューが大会に大きな影響を与えており、同時に規模が拡大するにつれ問題が山積していっていることがわかる。軍事政権に利用されるのを拒んで自ら代表ユニフォームを脱いだペレと、まんまと騙されたマラドーナが対照的。戦術や選手の記述は最小限だが、そういう情報は探せばいくらでも出てくるだろう。2018/07/13

kenitirokikuti

10
刊行は2006年春(W杯ドイツ大会の年)だが、ベースとなったのは、日本・韓国大会のあった2002年にスポーツナビへ掲載されたもの。著者はスポーツジャーナリストではなく、ユーゴスラビアあたりが専門らしい。この18年の大会では、クロアチアが決勝進出を決めたところである▲我が国ではなにゆえ「サッカー」表記なのか、理由の一つは、蹴球が当用漢字外であること。たしかに「しゅう球」では様にならない。2018/07/13

Hayato

1
こうしてみると今のワールドカップは最高のスポーツイベントっていう位置づけになってるけど本当につい最近まで賭博だとか政治利用だったり黒い部分が思った以上に占められているんだなと思った。それだけサッカーは良くも悪くも、わかりやすさもあって魅力的なんだよなぁ。21世紀はサッカーが平和の方へ人々の心を導く存在にしていかないと。2018/05/01

そーすけ

1
238*政治やビジネスに利用されたり、中々生臭い世界。まぁ、サッカーやワールドカップだけではないんだろうけれど。「世界史」と銘打ってあるだけに、試合の結果だけでなく、当時の時代背景なども書かれていて、勉強になった。第4回のブラジル大会では死人がたくさん出ていて凄いことになっている。2002年のワールドカップで距離が近付いた日韓両国の関係も今となっては冷め切っていて、本当に残念。2014/12/04

KF

0
著者の専門はサッカーではなく国際政治。それでもサッカー専門家の著作に匹敵する読み応え。第一回のワールドカップからはまだ一世紀の時間を経てないがその間の「世界史」の変遷は正に激動。読んで良かった。2017/01/02

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