出版社内容情報
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「木の実をたらふく食べたあとに、その枝まで折ってしまうとは、人間はなんと邪悪な存在であろうか。」(仏陀)
「人は宇宙の心である。根底においては、天と地とすべての事物が私の身体である。」(王陽明)
「芽ぶきはじめた枝々は扇のように広がり、/そよ風を掴まえようとしている/私は(…)こう考えずにはおられない/枝々はそこで喜んでいるのだと」(ワーズワス)
「樹木は不完全な人間である。」(エマソン)
「魚たちが鳴き声を上げたら誰がそれを聞いてくれるだろうか。」(ソロー)
「人間が大地に忠実であった間だけ、人間の建築は創造的であった。」(ライト)
上巻(古代‐近代編)で取りあげる26人の環境思想家は以下のとおり。仏陀/荘子/アリストテレス/ウェルギリウス/アシジの聖フランチェスコ/王陽明/ミシェル・ドゥ・モンテーニュ/フランシス・ベーコン/ベネディクト・スピノザ/芭蕉/ジャン・ジャック・ルソー/ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/トーマス・ロバート・マルサス/ウィリアム・ワーズワス/ジョン・クレア/ラルフ・ウォルドー・エマソン/チャールズ・ダーウィン/ヘンリー・デヴィッド・ソロー/カール・マルクス/ジョン・ラスキン/フレデリック・ロー・オムステッド/ジョン・ミューア/アンナ・ボツフォード・コムストック/ラビンドゥラナート・タゴール/ブラック・エルク/フランク・ロイド・ライト
思想課題としての環境問題に応える新シリーズ、《エコロジーの思想》第一弾、いよいよ登場。
環境の思想家たち 全2巻
下巻-現代編
内容説明
人類は自然世界をどのように見つめ、そして働きかけてきたのか。自然環境をめぐる思想と行動に多大な影響を与えてきた、古今東西におよぶ50人の先哲たちに学ぶ、環境思想への絶好の手引き。自然の内在的価値や未来世代にたいする責任など、今日の環境倫理への重要な示唆が、ここにある。上巻では、仏陀からフランク・ロイド・ライトまでの26人を取りあげる。
目次
仏陀
荘子
アリストテレス
ウェルギリウス
アシジの聖フランチェスコ
王陽明
ミシェル・ドゥ・モンテーニュ
フランシス・ベーコン
ベネディクト・スピノザ
芭蕉〔ほか〕
著者等紹介
パルマー,ジョイ・A.[パルマー,ジョイA.][Palmer,Joy A.]
ダラム大学教育学教授および副学長。ダラム大学の環境学習リサーチ・センター理事。国立環境教育協会副会長。教育と交流に関するIUCN委員会会員
須藤自由児[スドウジユウジ]
1945年、新潟県生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒業。通産省に2年間勤務。その後、東京大学文学部倫理学科卒業。1981年、同大学院人文科学研究科博士課程修了。跡見学園女子大学非常勤講師などを経て、1992年より松山東雲女子大学人文学部勤務。現在人間心理学科教授。倫理学(生命倫理、環境倫理)、教育思想史、科学史・科学論などを担当
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感想・レビュー
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