現代物理学の自然像 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622071969
  • NDC分類 420
  • Cコード C1042

内容説明

本書においてハイゼンベルクは、ケプラー、ガリレオ、ニュートンを考察しながら、近代の自然像の変遷をたどり、その歴史における自らの量子論の位置づけを語る。その議論は自然科学をこえて拡がり、興味深い哲学的な問題を投げかけている。

目次

現代物理学の自然像(原子物理学と因果則;古典的教育、自然科学および西欧の関係について)
歴史的文献と解説(近代自然科学の発端;力学的および唯物論的世界像の成立;力学的唯物論的見解の危機)

著者等紹介

ハイゼンベルク,ウェルナー[ハイゼンベルク,ウェルナー][Heisenberg,Werner Karl]
1901‐1976。1901年、ドイツのヴュルツブルグに生れる。ミュンヘン大学でゾンマーフェルトのもとで物理学を学び、コペンハーゲンでニールス・ボーア研究所に入り、さらにゲッティンゲン大学でボルンと共同研究を行ない、1925年、量子力学を創始した。27年、不確定性原理を発見、同年ライプチヒ大学教授。多体問題の研究から進んで、1928年強磁性の本質を明らかにし、29年にはパウリと共に場の量子論を発表、相対性量子力学をつくった。32年、原子核が中性子と陽子からなるという理論を発表、その他、宇宙線理論、超伝導の研究などにも業績を残している。1932年ノーベル物理学賞受賞。1976年歿

尾崎辰之助[オザキタツノスケ]
1905年鹿児島に生まれる。1928年東京大学工学部船舶工学科卒業。1999年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
ドイツの原爆の開発を担当した著者は原爆開発は現時点では不可能と考えたが、ボーアは著者が関わるならドイツは原爆開発に成功すると確信し、開発を急ぐよう米国に進言したという。著者が見誤ったのは技術開発の進展だが、著者とドイツの原爆開発に関する情報が、米国の急速な原爆開発を促した。著者の見誤りは著者に関する情報に関係する。ケプラー、ガリレオ、ニュートンの客観的自然像から観測者自身を含めた量子論の自然像へのシフトを語る本書は、技術と密着する現代の人間世界の一方向的関係を批判しつつ、諸関係の網の目としての世界を語る。2022/02/01

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