フロイトのウィーン

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784622030577
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

フロイトが4歳の時から住んだウィーン。そこは、著者ベッテルハイムの生まれた町でもある。著者は、よく回り道をして、フロイトの住むベルクガッセ19番の前を通ったものだ…。
表題作ほか、ヘレン・ケラーとサリヴァン先生や、『アンネの日記』のフランク一家への思いがけない切り口、など。ナチ強制収容所を体験した精神分析家の最後の言葉は、極限状況を体験したものならではの、人間への洞察と知恵に満ちた本である。

内容説明

ダッハウとブーヒェンヴァルトのナチ強制収容所生活を生き延び、アメリカ亡命後シカゴ大学付属ソニア・シャンクマン養護学校で30年間自閉症児の治療に尽くしたベッテルハイム。本書はその生涯にわたる関心の有りようを生き生きと伝え、一風変わった“自伝ならざる自伝”ともなった。18篇のエッセイを収録する本書は、「フロイトと精神分析」「子どもたちとわたし」「ユダヤ人と強制収容所」の3部からなる。

目次

第1部 フロイトと精神分析(フロイトのウィーン;ベルクガッセ19番;わたしは精神分析をどう学んだか;2つのフロイト観;ある秘められた非対称性;ライオネル・トリリングの文学論と精神分析論)
第2部 子どもたちとわたし(自分の一生に決定的な意味をもった書物;映画芸術;育った都市についての幼児期の印象;子どもたちと博物館;子どもたちとテレビ;練達した教師と非凡な生徒;野生児と自閉症児)
第3部 ユダヤ人と強制収容所(ヤヌシュ・コルチャック―われわれの時代のための物語;人類への希望;ホロコーストの子どもたち;ダッハウにもどってきて;ゲットー的思惟からの解放)