馬場辰猪

馬場辰猪

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 21X14cm
  • 商品コード 9784622026808
  • NDC分類 289

出版社内容情報

英文著作『日本語文法』の著者、『自由新聞』の論客であった明治初期の代表的な知識人の伝記。

目次

我邦人馬場辰猪を知らず。
系統頗る由来する所あり。
腕白小僧字を知らず。
始めて郷を出でゝ大坂に上り、次で藩費江戸留学を命ぜらる。
前後慶応義塾の学窓に苦学す。
英国に遊学して、心密かに代議政の美に感ず。
日本に在る英人の非行を叱責して、之を本国英人の公論に訴ふ。
英京に日英条約改正を疾呼して、之を当国朝野の諸名士に質す。
10年素養の学殖を以てして、祖国の荒原を開拓せんとす。
自由党組織の大会に、撰れて副議長と為る。
議合はずして脱党し、同志を糾合して独立党を組織す。
発憤壇に登りて奇狂を演出し、名声漸く揚りて国政を泣訴す。
一日病に罹りて異邦に恨死す、俯仰此事爾後正さに十星霜。