出版社内容情報
最も平易に物理学の発展と構造を、要領よく興味ぶかい筆致で説く教養人のための物理学入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
朝永先生のお弟子さんたちが先生の意向を汲んで大学教養向けに書いた物理学の教科書です。岩波新書の「物理学とは何だろうか」がいっぱん向けの入門書とするとそれよりも若干専門的になっています。ただ出された時期を考えるとはるかに物理学の範囲というのは広がっている気がします。もう少し最近の成果を入れてほしい気がしました。しかしながら名著です。2017/02/26
suzannhw
2
天体の運動から始まり、古典力学、熱力学の法則、電磁気学、量子論まで数式をなるべく使わずに説明を試みた本。大学教養向けということもあり、内容は高校物理学とさほど変わらない感じである。(物理学は数学、特に微分/積分の方程式で記述されるため)高校物理の教科書と違うのは、科学者がふんだんに出てくるところであろうか。誰がどのような実験を行い、どのような考察をしたか、どのように定理を導いたかが描かれている。教科書よりはこのように書かれた方が物理学を勉強するモチベーションは上がるのかもしれない。2021/09/21
ひでっち
1
丸善で並んでいたのが気になり たまには自然科学系の本を読もうと思って購入しました。もっとも 文系で高校時代の理科の選択が化学だった私には ややレベルが高かったようです。物理と言えば F=maを理科Ⅰで少しかじった程度でしたし・・。もっとも 子供の頃に電気や光に興味を持っていたこともあって 子供向けの百科事典で読んだ記憶のある言葉などを懐かしく感じつつ 読み進めました。一応通読はしたものの 特に第7章の量子の部分はほぼ理解できていません。 ニュートン力学は他の本で再チャレンジしたいと思います。2010/11/24