内容説明
ケミルミネッセンス(化学発光)は、物質が化学反応を起こすときに反応に伴って光を出す現象である。これを利用した反応進行度の解析は、試料を破壊しない新しい分析手法として研究や製品化が進められ、今後さらに広い分野での利用が期待されている。本書では、ケミルミネッセンスの原理と応用例―反応機構の解析、化合物の劣化測定、食品成分の品質管理、生体組織の検査・研究(疾患、老化、製薬、遺伝子解析)など―を実測データをもとに解説する。ケミルミネッセンスのすべてがわかる格好の入門書である。
目次
第1部 基礎(光の本性;いろいろな発光;ケミルミネッセンス;ケミルミネッセンスの測定装置)
第2部 ケミルミネッセンスの応用事例(無機化学への応用;有機化学への応用;高分子化学への応用;食品化学への応用;生化学への応用;免疫測定法・イムノアッセイへの応用)
著者等紹介
大沢善次郎[オオサワゼンジロウ]
工学博士。現職、群馬大学名誉教授。足利工業大学総合研究センター客員研究員。専攻は高分子科学、環境科学
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